小学校に入学して最初に習うアルファベットは「I」?〜i-Dötzchen

ドイツでの日々
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いよいよ新学年が始まりました!

夏休み前まで幼稚園に通っていた子供たちが小学校に入学しました!

ドイツは州によって夏休みの期間が違うので、学校の入学式の日も州によって違います。ここ私が住んでいるノルトライン=ヴェストファーレン州は今年の夏休みが来るのが早くて、早く終わりました。

2020年は8月11日までが夏休み。12日には学校が始まり、小学校の入学式はその翌日8月13日だったのです。暑い日でマスク着用は大変だったろうな・・と思います。

でもきっと多くの新入生は入学式を楽しみに待っていたのですよね。入学おめでとう!

この新入生、小学1年生ですが、ここドイツでもラインラント地方では口語で

i-Dötzchen

(イー・デッツヒェン)とも言います。

ラインラント(Rheinland)地方とは・・ドイツ西部、ライン川西沿岸地域です。デュッセルドルフ、ケルン、ボンなど)


この単語、結構有名になってて、もともとラインラント地方の方言だったのに今やかの正書法の権威、「DUDEN」にも載っています。 

とは言っても方言なので外国人はあまり積極的には使わない方が良いですが、意味はわかっておいた方が良いですね。口語というのに、最近は新聞にもよく出てくる単語です。(少なくともデュッセルドルフ周辺では・・・と書こうとしたら、この頃はドイツ全国の新聞で見られる単語だとか)

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i-Dötzchen、どうしてこう言われるのか?

Dötzchenとは?

ここラインラントの方言で小さな子供のことを「Dotz」とか「Dötzken」と言います。そう、Dotzに かわいいと言った意味の縮小形chenをつけて「Dötzchen

最初の「i」は?

以前は子供たちが学校に入学して最初に習うアルファベットが「i」であることが多かったから、なのだそうですよ。

そういえば、小学校に入ったばかりの子供に「今日は学校で何を習ったの?」と尋ねると「アルファベットの「O」を習った!」とか言ってくれます。

アルファベットは一度に全てを習うわけではなくて、 形が簡単なものから順番に習うようです。 

最初は大文字だけ習って徐々に小文字も習う、と言う場合が多いようですが(私の生徒の経験からすると)
「i」と言うアルファベットの大文字は

I

(なんだ、この文字の存在感のなさは・・・)

縦棒一本です。書くのも簡単ですね。最初はブロック体のみだし。(筆記体は後で習います)現代でも「i」を最初に習うことがあるかもしれませんね。

「一年生」「新入生」の意味のドイツ語

i-Dötzchen、この単語は口語だと言いましたが、では正式には「新入生」とか「一年生」はドイツ語でなんと言うのか?と言いますと・・・

Schulanfänger (der , – )[シュールアンフェンガー](これがスタンダードなドイツ語の「新入生」です)
Schule(学校)とAnfänger(初心者)を組み合わせた単語ですね。とてもわかりやすいです。
女の子だと(die)Schulanfängerin。複数形はSchulanfängerinnen

Abc-Schütze(der, -n)[アーベーツェーシュッツェ]
abcというとアルファベットを表しているんだな、というのはわかりますね。Schützは元々ラテン語で「初心者」の意味だとか。
女の子はAbc-Schützin(Abc-Schützinnen)です。
この単語は16世紀ごろからつかわれているようですが、徐々に言われなくなってきている、とか。

i-Männchen(der, -)[イーメンヒェン]
i-Dötzchenと同じく、iは最初にならうアルファベットから。Männchenは「小さい男(の子)という意味ですね。

Erstklässler(der, -)[エアストクレッスラー]
erste=最初の、一番の、
Klässler=〜年生、これで「1年生」です。
女の子はErstklässlerin。(もう複数形は想像できますね。Erstklässlerinnen)

入学という単語は「(die) Einschulung」。

日本だと桜が綺麗な季節が入学ですが、こちらは夏。

半ズボンにTシャツとか半袖のシャツをきた新入生が入学式に集まってきます。

入学式といえば、こちらの入学式、一応(小学校だけは)セレモニーがあって、子供の両親を始め、祖父母も参加する家庭が多いのですが、服装はとてもラフな普段着、という人が結構多くてびっくりしたっけ。(ここノルトライン=ヴェストファーレンはいつでもラフな格好をする人が多くて多くて)


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