暑い日はHitzefrei(暑気休み)に!〜ドイツの「夏日」

ドイツでの日々
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日本では相当暑い日が続いている7月現在ですが ドイツも少なくともここNRW(ノルドライン・ヴェストファーレン州)はほとんど雨が降らず、暑い日が続いています。 暑いですね・・冷房が一般家庭には普及していないので せめて扇風機でも稼働させずにはいられません!

 

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ドイツでの「夏日」などの定義

日本と同じように、ドイツの天気予報用語でも「夏日」などの定義があります。

  • 1日の最高気温が25℃を超える日・・Sommertag (ゾンマーターク・夏日)
  • 最高気温が30℃を超える日・・Heißer Tag (ハイサーターク・暑い日、日本では真夏日) またはHitzetag, Tropentagとも言われます。
  • 夜18時から翌朝6時までの気温が20℃を下回らない夜・・Tropennacht(トローペンナハト・熱帯夜)

(定義はほぼ日本と同じですが・・熱帯夜は日本では25℃を下回らない夜のことですね。 ドイツでは20℃以下にならなければ熱帯夜と呼ばれるようです)

 

1年間の「夏日・真夏日」の日数

夏は涼しい、と思われがちな(と、よく日本に住む方から言われます)ドイツですが、このドイツでの夏日と真夏日の日数は何日あるかというと Deutscher Wetterdienst(DWD,ドイツ気象局)の発表しているデータによると

 

(こちらより)

こちらより)

 

1981年から2010年までの平均年間夏日・真夏日の日数は

  • カールスルーエ 68日・21日
  • フランクフルト 52日・13日
  • ミュンヘン 48日・10日
  • ベルリン 44日・9日
  • ドレスデン 42日・8日
  • デュッセルドルフ 39日・8日
  • エアフルト 32日・6日
  • ハノーファー 32日・5日
  • ハンブルク 26日・4日
  • ヴァーネミュンデ 18日・3日

ドイツも暑くなる日があるとはいえ、東京の2017年の夏日の日数は129日という事なので それと比べると 流石に北に位置するドイツの夏は短い、といえますね。

2018年の夏は今のところ記録的です

夏が過ごしやすいドイツだったはずですが 今年、2018年の夏は7月現在のところ異常なほど暑いのです。

デュッセルドルフの年間平均夏日は39日、というのに、今年は 7月15日の時点ですでに40日目の夏日を記録しています。 夏はまだ続くというのに すでに夏日の日数が平均以上になっています。 でも どうやらこれからしばらくはまだまだ暑い日になりそうです。

同じくNRW州のエッセンは夏日は年間平均29日だというのに、今年はすでに37日もの夏日があったそうです。 この暑さに慣れないエッセンに住む知り合いのドイツ人はすでに悲鳴をあげています。

暑い日の午後、郊外をドライブ。 車内は冷房で快適でしたが・・

暑い日には 学校や職場で「Hitzefrei」になることも

学校は 今年はNRW州は7月14日から夏休みに入っています。 この夏さの中、バカンスに出かけた人も多いようです。 夏休み中でなくて これほど暑い日が続いた場合は・・・

学校などでは あまりにも暑いと授業がおやすみになりこともあります。 これを「Hitzefrei」(ヒッツェフライ)と呼んでいます。 (Hitze=暑さ、frei=〜のない)

このHitzefreiの規則は 州によっても また学校によっても違うのですが 例えば・・

  • 午前10時に日陰で気温が25度以上であると その日のその後の授業はなくなる (あくまで一例)

といったような規則を学校が設けています。  その場合、上級の生徒には適用されないことがほとんどです。 (Sekunderstufe2と呼ばれる学年の生徒。日本でいう高校2,3年生あたり)

以前は 夏の暑い日に子供がお昼前に学校から突然帰宅してきて びっくりしたことがありました。  これでは共働きの家庭でおじいちゃん、おばあちゃんとは同居していない場合などはどうするのだろう?と思っていましたが やはり核家族化、共働きという事情もあってか、この「Hitzefrei」を実施する学校はかなり減ったようです。

それでも学校が「Hitzefrei」にする場合は スクールバスの事情や OGaTaと呼ばれる「学童保育」の事情を考慮の上で決定するそうです。

また、職場でも 雇用者は 暑さによって被雇用者の健康が損なわれない様にすることが義務付けられています。

 

ドイツに来たばかりの頃、この「Hitzefrei」というシステムの存在を聞いた時には

「え? 暑いからといって 授業をお休みにするの? そんなので一体、必要な授業数はクリアできるのかしら?」と思っていたものですが 暑いと 勉強ははかどりません。 ましてや 熱中症などで倒れる、ひどい場合は死に至る、場合もあるのですから。 冷房が設置されていないドイツです。 効率よく勉強するためにも暑い日は 休む!

「暑さ」 を軽くみないで 必要なら「Hitzefrei」にして 休みにしてエネルギーを蓄えておくのは 賢いやり方だと思う この夏。。みなさんも暑い日には無理をせず、秋に備えて休みませんか?

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