ドイツ語の慣用句にこういうものがあります。
“Iss auf, dann gibt es morgen gutes Wetter“ (残さず食べなさい。そうしたら明日は良いお天気になるわよ)
家庭でお母さんが食事がすすまない子供によく言い聞かせているセリフです。
ですが、これ、実は元の意味は違ったのですよ。
Iss auf, dann gibt es morgen gutes Wetter 本当は?
残さずに食べるとお天気がよくなるのではなくて…
Wenn Du auf isst, dann gibt’s auch morgen wieder was Gutes zu essen
- wenn du auf isst=完食すると(aufessen=残さずに全て食べる)
- dann gibt’s (dann gibt es)= そうすれば〜がある
- morgen=明日
- wieder=再び
- was Gutes zu essen=何か食べるのに良いもの
「残さずに食べると明日もまた美味しいものが食べれるよ」だったのです。

shirousagi
ドイツの方言でこのように言い伝えられていたのが、間違って伝わったのね。
Wenn du dien Teller leer ittst, dann gifft dat morgen goodes wedder
goodes wedder(良いもの)って、gutes Wetter(良い天気)に聞こえるわよね
残さずに食べると料理人が喜んで、次の日にはもっと腕をふるってくれる、というのが本来の意味だったそう。

トンカツ定食、ごちそうさま!完食しました。明日は良いお天気になるかな?
ところで、本日この慣用句について書いたのは、SNSである投稿(ドイツ語)を読んだから。
それは
「長い間、子供たちに伝えられたのは『良いお天気のために残さず食べよう』。その結果、どうなったと思う?猛暑とおデブな子供たちだよ」
もちろんジョークです。でも最近のドイツの夏は暑い。そして子供は本当に太っています。太り過ぎ!

ドイツの子供の6人に1人は太り過ぎ!
クリスマスが近くなると よく雑誌などで 「クリスマスのお菓子や食事で太り過ぎないようにしよう」とかいう記事を見かけます。 また、クリスマスが過ぎると「クリスマスの食事で太ってしまった人へのダイエット特集」のような記事を見かけます。日本でも正...
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