こんにちは、ドイツでうさぎを飼っているshirousagiです。
先日こんなツイートをしました。
取り上げたのはとあるドイツのテレビ局の動画です。Facebookにアップされていました。
ここではうさぎを連れて買い物をしている女性と、ライプツィヒの動物保護団体の職員がそのうさぎを連れて買い物をしている動画を見たコメントが紹介されています。
(動物保護団体の方は、うさぎを連れての買い物に、理由を述べて反対されています)
うさぎにハーネスをつけて、買い物に同行させる。可愛いうさぎをどこへでも連れて行きたくなりますよね。
日本では「うさんぽ」という言葉もあるくらいで、公園にうさぎを連れて行って、そこでうさぎと一緒に散歩をする方も珍しくないと思います。(私は見たことがないのですが)
特に春の時期の公園は気持ちよさそうです。
新鮮な空気、綺麗な花々。
ああ、この素晴らしい空間をうさぎと共に過ごしたい!うさぎにも見せてあげたい!
とても気持ちはわかります。
うさぎの性格や周りの環境、飼い主がいかにサポートするかで、「うさんぽ」はうさぎにとって楽しい時間になるかもしれません。
でも、ちょっと考えて欲しいのです。うさぎを散歩させるってとてもとても危険なことだと思うのですよ。
基本的には私はうさんぽには反対です。
(上にあげた動画は街の中なので、特に好ましくないと思います)
私がうさんぽに反対する理由
うさぎを屋外に連れ出して散歩させるのは、危険が大きいのです。
うさぎは被食動物なので、危険がいっぱい!
実はうさんぽのことを考えたきっかけは、上にあげたドイツのテレビ局の動画ではなくて、家の前の畑にいたキジが、タカにやられたことだったのです。
田舎に住んでいる私の家の庭でも、何か食べ物を見つけて食べていた鳩やカケスが、猫に捕まってしまった痕跡を何度か見たことがあります。
その度に「ああ、自然って厳しいなあ・・」と思います。
食事中で、鳥たちも食べることに夢中になっていた(隙があった)のでしょう。ですが、猫やタカなどの捕食動物の、エサになる被食動物を見つけて捕まえる時の動きの素早いこと!
絶対に油断してはなりません!
人間がそばにいれば、うさぎのそばに、猫とかカラスとか寄ってこないかもしれません。
が、100%安全だという保証はどこにもないのです。
自然界の現実は厳しいのです。(だから野うさぎは平均寿命が3年位なのですよね)
ペットのうさぎにはどの草に毒があるかわからない
公園の芝生や畑、森に生えている草や木には、うさぎにとっては毒であるものがあります。
残念ながらペットのうさぎさんは本能的に「これは毒」だとは判断できないようです。
そして、農薬のついた草もありますね。これもうさぎには危険です!
うさぎはすぐに隠れる場所を必要としている
もともと「あなうさぎ」だったペットのうさぎです。
すぐに隠れることができる場所をいつでも必要としています。
野うさぎが住んでいるのは低木の茂っている場所など、大きな動物が簡単にやって来れないところだとか。
公園でうさぎを散歩させるとなったら、見晴らしの良い芝生の上、ですよね?
散歩させなくても、うさぎに楽しく暮らしてもらうために
それでも「うさんぽ」をさせてもいいのではないか、という意見も目にします。
獣医さんでも「うさぎの性格によっては散歩をさせるのは良いことだ」という意見を述べている方もいらっしゃいます。
うさんぽをさせるメリットは
- 変化のある環境で退屈しない
- 過保護に育てない
- 新鮮な空気を吸うことができる
と言ったところでしょうか?
退屈させないために
毎日同じ環境だと動物でも退屈してしまいますよね。
私はうさぎ部屋のレイアウトを多少変えることで、うさぎさんが変化に富んだ日々を過ごせるようにしています。
実際、ハウスの位置を変えるだけで、うさぎさんは好奇心いっぱいに動き出します。(うさぎ部屋の掃除をすると、とても良くわかります)
また、我が家は家の中でうさぎを飼っていますが、基本、家の中での放し飼いです。早朝には隣の部屋に出かけて、探検してる「ぶらうん2」がいます。
出かける時は安全上、うさぎ部屋のドアを閉めておきますが。(日中はうさぎは寝てばかりです)
勝手にハウスのレイアウトを変更しているうさぎです。(ハウス、ひっくり返っている!)
出来れば、うさぎはケージに入れずに、夜中でも走り回れる環境を与えてあげてください!
過保護にならないように
うさんぽに賛成な方の意見の中には「うさぎを家に閉じ込めておいて、冷暖房完備。それは過保護だ」という意見もあるようです。
確かに、過保護かもしれません。が、ペットのうさぎとなった時点で、野生動物にある強さは失われていますよね。人間の助けがないと生きていけないペットにしてしまったのも人間。
ある程度過保護になるのは仕方ないかと思います。
また、ペットのうさぎに大事なのは「捕まることに慣れること」だと思います。もちろん、人間に捕まることに。
病気や予防接種、健康診断で病院に行く時にはうさぎを捕まえないとならないので、病気になってから捕まって、うさぎがパニックにならないように、ですね。
我が家のうさぎは多頭飼いなので、人間と一緒に遊ぼうという気はないようで、うさぎさんから「撫でて!」と人間の方にはやってきません。
・・・まあ、ちょっと寂しいけれど。
そうそう、うさぎ仲間がいると、それだけで過保護にはならない気がしますよ。なかなかうさぎ社会も大変なようです。
新鮮な空気と日光を
日当たりの良い部屋をうさぎ部屋にして、空気の入れ替えも頻繁に行います。
大きく開いた窓からカラスやイタチが入ってきて、うさぎを襲わないように、窓には網を貼っています。
庭に出す時は、サークルの上部にネットを張ります。カラス対策です。
好奇心旺盛な男の子、くろんこはお庭が大好きで、よくサークルを庭に立てて、中で遊ばせていました。
庭でうさぎを飼っていて、うさぎがカラスに目を取られて、安楽死させられた、という話を聞いたことがあります。
引っ越しでうさぎを庭でサークルに入れていたら、猫が通りかかって、うさぎがショック死した、という事件が友人宅で起こっています。
確かに行きすぎた過保護もどうかな、と思いますが、そして、動物の生命力も信じたいですが、なにか事件が起こってから後悔することだけは出来るだけ避けたいですよね。
しかし、こうしてみると、うさぎ小屋は小さい、という(間違った)認識が広がっているのは困ったことではないでしょうか??
うさぎを飼うには広いスペースが必要だな、とつくづく感じた本日です。
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