世界で一番有名なクリスマスソング〜Stille Nacht, heilige Nacht(きよしこの夜)

ドイツでの日々

クリスマスの歌で 誰もが知っている、といえば

「きよしこの夜」(Stille nacht, heilige Nacht)ではないかと思います、というか、世界で一番有名なクリスマスソングだと言われています。

何しろ 世界中で 300種類も言語で歌われているそうです。 300もの言葉とは! 方言も含むそうですけどね。

2011年の3月には ユネスコの世界無形文化遺産に認定されています。

作詞者・作曲者

この「きよしこの夜」を

作詞したのは  Joseph Mohr(ヨゼフ モア  1792-1848 ) 教会の神父(hilfspfarrer)

作曲したのは  Franz Xaver Gruber(フランツ クサヴァー グルーバー 1787-1863)学校教師で オルガニスト

です。

この曲の成立に関する逸話

オーストリアのオーベルンドルフの教会での1818年の事。 クリスマスイブのミサ直前になって 教会のオルガンがネズミにかじられて壊れて音が出なくなりました。 そこで急遽、神父のモアが詩を書き、それにグルーバーが オルガンなしで ギターで伴奏できる曲を作った、と言う逸話が有名です。

 

この曲の本当の成り立ちは・・最近の研究から

モアはすでに1816年にザルツブルグでこの詩を書き上げていました。 1818年に モアの依頼によって グルーバーがこの詩に作曲をし、 1818年のイブの日にオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初演されています。

どうしてあの有名な逸話ができたかは定かではありませんが その村のオルガンが壊れていてギター伴奏で演奏したから、とも言われています。

この曲が普及したのは・・

この「きよしこの夜」を聞いた オルガン職人のKarl Mauracher (カール マオラッハー 1789-1844)が オーベルンドルフの教会のオルガンを修理している時にこの曲を聞き、とても気に入リます。 そして、彼の故郷のFügen(フューゲン)までこの曲を持ち帰ります。1819年にFügenでの教会のミサの際、この曲を合唱団が歌っています。

このFügenという町、現在人口4000人ほどのチロルの町ですが ここのお城に1822年にロシア皇帝アレクサンドル1世とオーストリア皇帝フランツ2世(オーストリアの皇帝としては初代)が訪れ、フューゲンの合唱団が「きよしこの夜」を皇帝らの前で演奏した、と伝えられています。

その後、この歌は他の教会にも広まります。

1833年にドレスデンの出版社によってチロルの歌集の一つとして出版されます。

こうしてこの歌は 世界中に広まっていったようです。

現在でも この曲はドイツの教会のイブのミサや礼拝でよく歌われます。 イブのミサの最後に歌う、と言う場合が多いです。 (内容からイブの日に歌う歌、ですね)

「きよしこの夜」ドイツ語の詩(原詩)

(ドイツ語だけ載せるので 興味がない方は飛ばしてください)

1.Stille Nacht! Heilige Nacht!
Alles schläft. Einsam wacht
Nur das traute heilige Paar.
Holder Knab’ im lockigten Haar,
Schlafe in himmlischer Ruh!
Schlafe in himmlischer Ruh!

2.Stille Nacht! Heilige Nacht!
Gottes Sohn! O! wie lacht
Lieb’ aus deinem göttlichen Mund,
Da uns schlägt die rettende Stund’.
Jesus! in deiner Geburt!
Jesus! in deiner Geburt!

3.Stille Nacht! Heilige Nacht!
Die der Welt Heil gebracht,
Aus des Himmels goldenen Höh’n
Uns der Gnade Fülle läßt seh’n
Jesum in Menschengestalt!
Jesum in Menschengestalt!

4.Stille Nacht! Heilige Nacht!
Wo sich heut alle Macht
Väterlicher Liebe ergoß
Und als Bruder huldvoll umschloß
Jesus die Völker der Welt!
Jesus die Völker der Welt!

5.Stille Nacht! Heilige Nacht!
Lange schon uns bedacht,
Als der Herr vom Grimme befreyt,
In der Väter urgrauer Zeit
Aller Welt Schonung verhieß!
Aller Welt Schonung verhieß!

6.Stille Nacht! Heilige Nacht!
Hirten erst kundgemacht
Durch der Engel „Halleluja!“
Tönt es laut bey Ferne und Nah:
„Jesus der Retter ist da!“
„Jesus der Retter ist da!“

 

と、6番まであります。 このうち、現在よく歌われるのは1,2,6番の歌詞のみです。 しかも、よく歌われるのは1,6,2の順。

よく歌われる 1,2,6番の歌詞の日本語

1.静かな夜 聖なる夜
皆、眠っている。
起きているものといえば、この聖なる夫婦
そしてかわいい巻き毛の男の子。
この天国のような静けさの中でおやすみ。

2.静かな夜、聖なる夜、
神の子、なんと言う笑顔
あなたの神々しい口元に愛をよせて
救いの時を知らせてくれる
キリストよ、あなたの誕生よ。

6.静かな夜、聖なる夜
羊飼いが知らせてくれました。
天使のハレルヤによって
遠くからも近くからも声高らかに響きました。
キリスト、救いの主がきた!

still は 「静かな」と言う形容詞。 Nachtは「夜」die Nacht で女性名詞なので stille Nacht.   heiligは「聖なる」と言う形容詞。なので heilige Nacht。

この曲は英語のテキストで歌う人も多いですが ここはぜひ ドイツ語で歌ってください!!

 

 

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