ドイツ語には「格」というものが存在していて、名詞はその文章中の役割で1から4格のどれかになります。
前置詞があると、その前置詞によって続く名詞がどの格になるのか決まります。
これを「前置詞の格支配」と言います。
大体、2格支配の前置詞(続く名詞が2格になる、という事)はそれほど多くないのですが、ドイツ人はどうも「2格」というのがあまり好きではないようで(?)文法上は「2格支配」である前置詞「wegen」がよく3格の名詞を伴って使われる、という話を以前しました。
wegen〜Genitiv(2格)をとる前置詞だけど気をつけて!
今回はwegenと同じく2格(Genitiv)支配の前置詞なのに、よく3格支配として使われることがある前置詞「trotz」(〜にもかかわらず)を紹介します。
trotz は原則2格(Genitiv)支配
Trotz des schönen Wetters blieben wir zu Hause.
(お天気が良かったにもかかわらず、私たちは家にいました。)
これ、実は昨日の私です。もう秋の気配のするドイツで、久しぶりの青空の1日だったというのに、一日中、家の中にいました。
もったいない!
さて、このtrotzですが
基本:trotz は原則2格(属格)支配
trotz + 2格 (属格、Genitiv)は「〜にもかかわらず」という逆接を表す前置詞です。
- Trotz des Regens gehen wir spazieren.
(雨にもかかわらず散歩に行く。)
ドイツ語学習書や試験問題では、この「2格支配」が基本として教えられます。
3格支配も見られる理由
実際のドイツ語では、特に口語や一部の地域(南ドイツ、オーストリア、スイス)では trotz +3格(Dativ) も使われます。
- Trotz dem Regen gehen wir spazieren.
(= Trotz des Regens … と同じ意味、口語的)
規範文法 vs 実際の使用
- 規範文法(学校文法・試験)
→ 2格が正しいとされます。 - 口語・日常会話・地域差
→ 3格も普通に聞かれます。 - ニュアンスの違いは?
→ありません

試験やフォーマルな文書 では2格で
会話や地域方言 では3格を取ることもよくあります。
私たちは2格支配だと覚えておいた方が良いですね。
ドイツ人が3格支配で話していても間違いではないのを理解する程度で。
なお、前置詞に続く名詞に冠詞をつけないこともあります。
- Trotz Regen gingen wir spazieren.
(= Trotz des Regens …)
この場合はRegenでもRegensでもどちらでもOKです。
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