ドイツ語を学んでいると、クリスマスの話題で必ず出てくるのが Weihnachtsmann と Christkind という2つの存在です。
どちらも「プレゼントを持ってくる存在」ですが、実は地域・宗教・歴史と深く結びついています。
この記事では、
- Weihnachtsmann と Christkind の違い
- なぜ地域によって異なるのか
- ドイツ語学習で知っておくと役立つ表現
を、文化史の背景とともに分かりやすく解説します。
1. Weihnachtsmann とは?
Weihnachtsmann は、赤い服に白いひげという、いわゆる「サンタクロース型」の存在です。
特徴
- 見た目:アメリカのサンタクロースとほぼ同じ
- 名前の意味:
- Weihnachten(クリスマス)+ Mann(男性)
- プレゼントを運ぶ存在
主な地域
- 北ドイツ・東ドイツを中心に広く普及
- 都市部では全国的に見られる
歴史的背景
Weihnachtsmann は比較的近代的な存在で、
19〜20世紀に英米のサンタクロース文化の影響を受けて広まりました。
宗教色は薄く、
- 家庭行事
- 商業広告
- クリスマスマーケット
などで使われる、世俗的・親しみやすいキャラクターです。

私たちの言うサンタクロースとほぼ同じね
20世紀以前にもすでにドイツにはWeihnachtsmannはいましたが、元のWeihnachtsmannは外見は決まっていませんでした。
古い書物などにあたると、青や緑のマントを着て髭を早しているお爺さんの絵をよく見かけます。
2. Christkind とは?
Christkind(クリストキント) は直訳すると「キリストの子」。
天使のような姿で描かれることが多く、より伝統的な存在です。
特徴
- 幼子イエス、またはその象徴
- 姿を見せないことが多い
- ベルが鳴るとプレゼントが置いてある、という演出
主な地域
- 南ドイツ・西ドイツ
- バイエルン州
- バーデン=ヴュルテンベルク州
- ラインラント地方
- カトリックが比較的強い地域と重なる
宗教改革との関係
意外なことに、Christkind は
16世紀の宗教改革(ルター派)の中で生まれました。
- 聖ニコラウス(12月6日)の贈り物文化を批判
- 「贈り物は聖人ではなくキリストから来る」という考え
- 日付を 12月6日 → 12月24日 に移動
その後、対抗宗教改革で地域が再びカトリック化しても、
生活文化として Christkind が残ったのです。

今はカトリックの地域にChristkindが来るというのは面白いわね
(ルターは宗教改革を起こし、プロテスタントの一派が誕生したのに、このルター派の中でChristkindが生まれたのよ)
3. なぜドイツでは二つが共存するのか
ドイツでは
- 地域ごとの歴史
- 宗派(カトリック/プロテスタント)
- 家庭の伝統
が複雑に絡み合っています。
そのため、
- 町ごとに違う
- 同じ町でも家庭によって違う
ということが普通にあります。
4. 12月24日と25日の違い
ドイツのクリスマス文化を理解するうえで、
日付の感覚はとても大切です。
ドイツの場合
- 12月24日(Heiligabend):家庭で祝う日
- 夕方にプレゼントを開ける
- 12月25日・26日:祝日(Feiertage)
- 親戚訪問、休息、教会

我が家でもプレゼントは24日の夜に。
25日の朝に教会に出かけ、その後(お昼)にクリスマスの食事を家族揃ってします
英米との違い
- ドイツ:24日夜がクライマックス
- 英米:25日の朝がクライマックス
この違いが、
Weihnachtsmann/Christkind のイメージにも影響しています。
5. ドイツ語例文で理解する Weihnachtsmann と Christkind
ここでは、ドイツ語学習者が実際に使える・見かける例文を紹介します。
会話でよく聞く表現
Wer bringt bei euch die Geschenke?
(君の家では誰がプレゼントを持ってくるの?)
Bei uns kommt das Christkind.
(うちでは Christkind が来るよ。)
Bei uns kommt der Weihnachtsmann.
(うちでは Weihnachtsmann だよ。)
文化説明で使える表現
In Deutschland kommt nicht überall der Weihnachtsmann.
(ドイツではどこでも Weihnachtsmann が来るわけではありません。)
In Süddeutschland ist das Christkind traditionell verbreitet.
(南ドイツでは Christkind が伝統的です。)
Das hängt von der Region und der Familie ab.
(それは地域や家庭によります。)
12月24日・25日に関する表現
Die Geschenke werden am Heiligabend ausgepackt.
(プレゼントはクリスマス・イブに開けます。)
Der 24. Dezember ist in Deutschland besonders wichtig.
(12月24日はドイツでは特に重要です。)
Der 25. und 26. Dezember sind Feiertage.
(25日と26日は祝日です。)
挨拶表現
Frohe Weihnachten!
(メリークリスマス!)
Schöne Weihnachten!
(良いクリスマスを。)
Guten Rutsch ins neue Jahr!
(良いお年を。)

Ich wünsche euch frohe Weihnachten und viel Gesundheit für das neue Jahr!
(楽しいクリスマスと健康な新年を!)
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