突風の日も風に吹き飛ばされることなく、家でぬくぬくとしていたshirousagiです。shirousagiの仲間は「うさぎの部屋」に在住、つまりは家の中で こちらもぬくぬくと過ごしています。
さて、その「うさぎ」ですが、ドイツ語でうさぎは
Kaninchen(カニンヒェン)
das Kaninchen 。複数形も同じくKaninchenです。
ところで、「うさぎ」と訳されるドイツ語はもう一つあります。
Hase(ハーゼ)
こちらは der Hase。男性弱変化名詞で複数形はdie Hasen. (辞書にはm -n/-n と書いてありますよ)
KaninchenとHaseの日本語訳
「うさぎ」と一言でいっても生物学的に分類すると「ウサギ目」「ウサギ科」「ウサギ亜科」など、どの段階のことを話すか、で変わってきます。
ここでは特に生物学的な専門ではなく、一般的な会話などでの言葉として日本語では「うさぎ」と訳されているドイツ語の「Kaninchen」と「Hase」についてこれまた一般的な分類でお話します。
この2つの単語を独和辞書で調べると
Kaninchen 英:rabbit イエウサギ
Hase 英:hare ノウサギ
(三省堂:クラウン独和辞典 より)
これだけだと、KaninchenはペットのうさぎでHaseは野生のうさぎだと誤解されそうです。
KaninchenとHaseは 両方とも「うさぎ」(哺乳類で毛が生えていて耳が長い草食動物!)ですが、両者の間には、かなりの違いがあります。
(追記:イエウサギは「穴ウサギ」とも言われます。最近は「穴ウサギ」という言葉の方をよく耳にします。)
KaninchenとHaseの違い
どちらのうさぎも野生が存在します。(ペットや家畜のHaseは存在しません)
外見の違いは
我が家の「Kaninchen」
一方、「Hase」は ペットとして存在しないので Wikipediaから写真を拝借すると・・
後述しますが、素人ではHaseに会えるチャンスはあまりありません。ということは私には写真撮影も無理。Wikipediaさん、写真をありがとう!←追記:先日Haseを見かけました!
Haseは 耳が頭蓋骨の大きさより長く、Kaninchenの耳はそれほど長くありません。 全体的な体の形もKaninchenの方が丸いですね。
Kaninchenはあまり大きくなくて体重が2kgくらいなのに対して Haseは6kgにもなるそうですよ。
食べるものも 両者とも草食動物ですが、Haseは木の枝や樹皮を好むのに対し、Kaninchen は柔らかい葉が大好きです。
住む場所も Kaninchenは森の茂みの中に住み、地面に穴を掘ります。 天敵がくると 穴の中に隠れます。
それに比べてHaseは 野原に住み、天敵がくると穴の中に隠れられるほど小さくはないので飛び走って逃げます。動きもHaseの方がすばしこく、力もパワーもあります。 生まれた時からぴょんぴょん走り回れるのがHaseなんですって。(Kaninchenは生まれたては毛も生えていません)
Kaninchenが集団で生活する動物なのに対して(なので ドイツではうさぎは多頭飼いをする)Haseは1匹狼的(って、狼じゃないけど)生活をします。
Haseは大変よく動き回る動物で、生きるためにはかなりの広さを必要とし、しかも大変動きの速い動物です。そこでドイツでは「Hase」は家畜やペットとして飼うのは禁止されています。
ペットのウサギさんは のんびり〜〜ゆっくり〜〜暇があれば寝る〜〜ですよ!
簡単に「Kaninchen」と「Hase」の違いをまとめると・・・
Kaninchen | Hase | |
---|---|---|
耳の長さ | 短い | 長い |
体の大きさ | 小さい(2kg) | 大きい (6kg) |
食べ物 | 葉、野菜 | 木の皮、枝 |
生活する場所 | 森の茂み | 野原 |
生活形態 | 集団 | 1匹 |
動き | ゆっくり | はやい |
こちらは野生のKaninchen。 やはり耳がHaseほど長くはないですね。 ちょっと仲間からはぐれたみたいです・・・お家に帰れたかな?
(参考にした記事はこちら→Was unterscheidet Hase und Kaninchen?)
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