【読書】「詳しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」はドイツ語学習にもあてはまる

ドイツ語講座
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「kindleunlimited」にあったので、英語だけれど、ドイツ語学習にもあてはまるのではないか?と思いダウンロードして読んだ本です。

「詳しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」
スティーブ・ソレイシィ、大橋弘祐・著

英会話を勉強するための参考書として活用できる本が欲しい、といった方には不向きです。
が、外国語で会話するコツのようなもの、を知りたい方には役に立つのではないかと思われる本です。

著者のスティーブ・ソレイシィ氏は1990年に日本に初来日し、NHKラジオの英会話講座の講師をされていたそうなので、ご存知の方も多いかと思います。
(私は・・1990年にはもうドイツにいて、NHKの語学講座の講師はどなたなのか、さっぱりわからなくなりましたが)

この本は英会話を習得したい日本人(大橋弘祐)がソレイシィに英会話について質問などする会話形式で書かれていてとても読みやすく、一気に読んでしまいました。

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自分の思っている事を相手に伝える事が大切

英語は大抵の人が少なくとも中学・高校と6年間は学校で学び、高校受験や大学受験での受験科目となっていて、文法の細かいところまでキチンと勉強しなくてはならないようですが、
ドイツ語は 大学の第2外国語で勉強した、という人、ドイツに住む事になったから慌てて独学、という人も多いかと思います。

すると、ドイツ語文章の細かいところまで気が回らず、「伝えなくてはならない」事にフォーカスするかと思いますが、それでも時々、ドイツ語の語順や単語選びで細かいところで悩んでしまい、ドイツ語が口からでない、という人を見かけます。

ネイティブみたいな発音は必要ない

私はこのブログで「発音と文法は大事」と書いています。
が、時々、発音の大事さを大げさに捉えられるのでしょうか? 極端に大事だと思われるのか、これも例えば、「R」の発音にとらわれ過ぎて、先に進めない、といった人を見かけます。

後述もしますが、私は「L」やウムラウトの発音がうまく出来そうになくて、相手に自分の言いたい事が伝わりそうにない時は、言い方を変えたり、説明を増やしたりして、発音が完璧ではなくても内容が伝わるように工夫して、ドイツ語を話しています。

だから発音は疎かにしてよい、という訳ではありません。
が、発音を正確にしよう、と思うばかりでドイツ語を口にしないと話せるようにはなりません。

色々な場面で使える「釣り竿表現」を使いこなす

この本では英語なので、例えば「May I ~」は自分が何かしたい時に使う便利な表現方法だとして、この1つの表現で色々な事を伝える方法が書かれています。

ドイツ語もいくつかの頻繁に使われる表現を覚えて、まずは伝えたい事をそのいくつかの少ない表現方法で話していくうちにドイツ語会話も上達します。

発音の場合と同様にドイツ人に何か伝えたい、と思うと、まずはその内容を自分が話せるドイツ語の表現方法で話せるように文章を作ります。
日本語だったらこう話す、という日本語の文章をそのままドイツ語に置き換えて話す事はほとんどありません。

時々、ドイツ語を多少話せる人から、ドイツ人にある事を伝えたくで、でも一部だけ日本語からドイツ語に出来ない、という時に「〇〇ってドイツ語でなに?」と尋ねられる事があるのですが、ある単語だけドイツ語にしてくれ、と言われると困る事がよくあります。

なぜなら・・・私はドイツ語で話す時に自分の知っている単語で話せるように文章を作っているのですよ。。(日本語の直訳はあまりしません)

文章は短く

時々、ドイツにある日本のお店の看板のドイツ語がおかしいな〜〜と思う事があるのですが、その場合は大抵、文章が複雑で、かえって不自然になっている、時です。

丁寧に説明したいのか、名詞の前に形容詞やらをたくさんつけている、といった文章や関係代名詞を使った文章を見るのですが、1つの文章に単語を10個とか並べて(長文)、かえって不自然なドイツ語にするより、わかりやすく短い文章で必要ならいくつかの文章にすればいいのに・・と思う事があります。

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この本ではソレイシィさんはオンライン英会話とスピーキングテストを受ける事をすすめていて、その2つに関しては読み流す程度で良いかと思いますが、外国語を実際に使えるようにするための取り組み方は参考になると思います。

また、この本では失礼な質問として
「どこから来たのですか?」という質問をあげています。

日本に住んでいる人にいきなり出身を聞くのは、顔の違いを見て言っているのかなと相手に思わせてしまう
相手にマイノリティであることを意識させてしまうのは21世紀の接し方じゃない

これ、本当にそうです。
ドイツにいて、明らかにドイツ人ではないとわかる私と接している人でも「どの国から来たのですか?」と質問してくる人はほとんどいません。
出身国を聞かれるのは休暇で日本に飛ぶ、と言った時に「日本から来られたのですか?」と聞かれるくらいかな?

“Woher kommen Sie?” (どこから来られているのですか?)
と尋ねられた時は、住んでいる町の名前を質問されていることが多いものです。
語学学校や旅行でドイツに来ている時は違うと思いますが。

ドイツに来たばかりの頃、エッセンという町に出張して仕事をした時に「どこから来たの?」と聞かれ、相手が知りたいのは「デュッセルドルフ」なのか、「日本」と国名を聞かれているのかわからなくて困ったのです。 ですが、その後すぐに相手は住んでいる町の名前が知りたかった、というのがわかり、その当時はそんなものなんだとびっくりしました。

ドイツでも実際に住んでドイツ語で仕事をしている人には、ドイツ語を母国語としない人が増えました。
以前はプライベートではなくて、会社宛てのメールなどは正確なドイツ語を書かなくてはならないから、とドイツ人に書いてもらうこともありましたが、最近は企業からのメールも外国人が書いた、時々ちょっとしたミスのある、ドイツ語であることが増えました。
するとこちらも気が楽になり、プライベートではないメールでも自分で書くようになりました。

多少のミスを恐れるより、使いながら正しいドイツ語を身につけやすくなったなあ・・なんて思っています。
もちろん、誤解を生じさせるようなめちゃくちゃなドイツ語でメールや電話、は困りますけどね。

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