形容詞の格変化〜ドイツ語の形容詞は付加語的用法で格変化します

ドイツ語講座

形容詞には

  • 述語的用法(prädikativ)
  • 付加語的用法(attributiv)

の 2つの用法があります。

述語的用法は こちらの記事に

sein動詞+形容詞の述語的用法 (Ich bin schön. 私は美しい!?)
英語では「be動詞」にあたる ドイツ語の「sein動詞」の現在人称変化を復習しながら 「〜(主語)はーー(形容詞)である。」と言う 状態を表す文章を作りましょう。 形容詞の述語的用法です。 そのためには まず形容詞の語彙をいく...

付加語的用法とは・・名詞の前に形容詞をつける時です。 そして・・名詞はドイツ語では 「格」を伴っています。 名詞にはその前に冠詞がつくことが多いですが

その冠詞は その名詞の格によって「格変化」します。

・・・と言うことは・・・・・

名詞の前につく「形容詞」も「格変化」します。

そこで 今日は形容詞が名詞の前につく時の 形容詞の格変化 です。

形容詞の格変化をマスターするには 定冠詞・不定冠詞の格変化をきちんと覚えていることが前提になります。 しっかり覚えてくださいね!

定冠詞と不定冠詞の格変化
ドイツ語の名詞には英語のように 多くの場合に冠詞をつけます。 ドイツ語の名詞には「性」と「格」がある事を理解した上で、ドイツ語の文章を作る前に 名詞につく冠詞の「性」や「格」によって変化する形(これを「格変化」と言います)を覚えましょ...

 

では、行きます!  形容詞の格変化の3つのタイプの紹介から。

強変化 (starke Deklination)

冠詞なしで「形容詞」+「名詞」 の形で使われる時の 形容詞の格変化です。 冠詞の類がついていないので 形容詞が冠詞の格変化の代わりにしっかりと変化します。(なので「強」)

例として

  • 形容詞は「gut」(良い)
  • 男性名詞に「Mann」(男の人)
  • 女性名詞に「Frau」(女の人)
  • 中性名詞に「Kind」(子供)
  • 複数形に「Kinder」(子供達)           を使います。
男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n) 複数形(pl)
1格(N) guter Mann gute Frau gutes Kaninchen gute Kinder
2格(G) guten Mannes guter Frau guten Kaninchens guter Kinder
3格(D) gutem Mann guter Frau gutem Kaninchen guten Kindern
4格(A) guten Mann gute Frau gutes Kaninchen gute Kinder

この表を簡素化すると

男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n) 複数形(pl)
1格(N) -er -e -es  -e 
2格(G) -en (-s) -er -en (-s) -er 
3格(D) -em  -er  -em -en (-n)
4格(A) -en  -e -es -e 

この形容詞の格変化の語尾を見ると 「定冠詞」の格変化に似ているのに気がつくかと思います!  そして・・男性と中性2格の名詞の語尾にはs, 複数形3格の名詞の語尾はn、これは忘れないようにしましょう。

(注:男性2格の名詞の最後にはsがつきますが「Mann」にはesをつけます。)

弱変化 (schwache Deklination)

名詞に定冠詞が付く場合の形容詞の格変化です。 定冠詞がしっかりと格変化するので 名詞の格がそれだけで明瞭になります。 そのため形容詞の方は あまり変化に富みません。(なので「弱」)

 

男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n)
1格(N) der gute Mann die gute Frau das gute Kaninchen
2格(G) des guten Mannes der guten Frau des guten Kaninchens
3格(D) dem guten Mann der guten Frau dem guten kaninchen
4格(A) den guten Mann die gute Frau das gute Kaninchen

 

複数形(pl)
1格(N) die guten Kinder
2格(G) der guten Kinder
3格(D) den guten Kindern
4格(A) die guten Kinder

 

簡略化すると・・・形容詞の語尾につくのは-eか-enのどちらかだけです。

複数形はどの格も-enですね。

男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n) 複数形(pl)
1格(N) -e -e -e  -en 
2格(G) -en (-s) -en -en (-s) -en
3格(D) -en  -en -en -en (-n)
4格(A) -en  -e -e -en 

 

混合変化 (gemischte Deklination)

名詞に不定冠詞が付く場合の形容詞の格変化です。 不定冠詞がその名詞の格を示している場合が多いですが 男性1格と中性1、4格は不定冠詞が「ein」とはっきりしないので 形容詞がしっかりと変化して 格を教えてくれています。

 

男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n)
1格(N) ein guter Mann eine gute Frau ein gutes Kaninchen
2格(G) eines guten Mannes einer guten Frau eines guten Kaninchens
3格(D) einem guten Mann einer guten Frau einem guten kaninchen
4格(A) einen guten Mann eine gute Frau ein gutes Kaninchen

不定冠詞「ein」は複数形にはつかないので 代わりに「mein」で。

複数形(pl)
1格(N) meine guten Kinder
2格(G) meiner guten Kinder
3格(D) meinen guten Kindern
4格(A) meine guten Kinder

 

変化する部分だけ書くと

男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n) 複数形(pl)
1格(N) -er -e -es  -en 
2格(G) -en (-s) -en -en (-s) -en
3格(D) -en  -en -en -en (-n)
4格(A) -en  -e -es -en 

赤で書いた部分が先ほどあげた「不定冠詞がeinで格がそれだけでははっきりとしない所」です。

gutes Kaninchen…das gute Kaninchen…ein gutes Kaninchen..!!!

形容詞の格変化の覚え方

以上、ここまでで表をたくさん書きましたが、実際にドイツ語を使うにあたっては 強変化とか弱変化とか覚える必要は実はありません。

「冠詞・名詞」の中で どれか一つでも「格を示している」ところがあれば 形容詞にはeかenをつければよく、冠詞も名詞もその格をはっきりを示していない場合は 形容詞をしっかり変化させます。

=名詞が格で変化するところは 男性2格、中性2格、複数3格ですね。 その場合は(冠詞が何であれ)形容詞にはenをつけます。

=冠詞がついている複数形の場合は (格が何であれ)形容詞にはenをつけます。

=定冠詞についている最後のアルファベット、これが冠詞類にない場合は 形容詞につけます。

定冠詞の最後のアルファベットというのは・・・・これ↓

男性名詞(m) 女性名詞(f) 中性名詞(n) 複数形(pl)
1格(N) -r -e -s  -e 
2格(G) -r -r
3格(D) -m  -r -m
4格(A) -n  -e -s -e

・・例えば、中性名詞の不定冠詞1格はein。 ここにはsがついていないので 形容詞にsをつけます。  (ein kleines Kaninchen )

ぶらうん1
ひえ〜〜今日はなんて表が多いんだ! 見ているだけで頭がくらくらする〜〜!!
shirousagi
あまり深刻に考えないでよ。 一応書いてみただけだから。 整理して覚えるのは良いものよ。でも 最後に書いてある通り、「強変化の男性3格は・・」なんて考えなくていいのよ。 まあ、定冠詞の格変化が しっかり身についていれば 「男性3格ってmがつくよね・・」と言うのが無意識に出るようになるから。
ぶらうん1
それにしても・・eが多いね! 表には必ずと言っていいほどeの文字がある・・
shirousagi
そうね。 形容詞を格変化させると ほとんどの場合にはeだけか、eともう一つのアルファベットがついているわね。 何しろ「ドイツ」は「de」だから・・アルファベットのdとeは特別に大事なのよ!?

コメント

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