artgerecht〜犬の散歩を義務つけるかも?

ドイツ語講座
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先日、

「犬を飼っている人には、その犬が毎日、1日2回以上、1日合計1時間以上散歩や庭での放し飼いをすることを義務にしよう」

と現・連邦食糧・農業省大臣ユリア・クレックナー(Julia Klöckner)が提唱したそうです。

犬を飼っている人には犬は毎日散歩させなければならないのは常識のようなことですが、これを「規則にしよう」というところがいかにもドイツ・・・かな?

ドイツ語で、ドイツでこう言った動物の飼い方、飼育の話になると、必ずと言って良いほど登場する単語があります。

それは

artgerecht

(アートゲレヒト)です。

独和辞書で調べても載っていないのではないか、と思う単語で(少なくとも私の持っている辞書には載っていません)、日本語で一言で単語で訳するのは難しいのです。

あえて簡単に訳せば「種類に適した」でしょうか。

art(アート)はこの場合は「種類gerecht(ゲレヒト)は「正当な」「正しい」「適切な」という意味の形容詞です。

artgerecht、意味としては「その動物の本来の生態にあった」と言ったニュアンスで使われます。

農家で飼育されている鶏、豚、牛などもartgerechtに飼うようにという運動が進んでいます。

ペットの動物もぬいぐるみではないのだから、ちゃんと犬なら犬の本来の要求に答えられる飼い方をしましょう!と言われます。

ニュースで出ていたドイツ語を紹介すると・・・

Bundeslandwirtschaftsministerin Klöckner will mit einer Neuregelung der Tierschutz-Hundeverordnung die artgerechte Haltung von Hunden sicherstellen.

(この文章掲載記事はこちら

  • Bundeslandwirtschaftsministerin Klöckner = 連邦食糧・農業省大臣クレックナー
  • will = 〜したい(wollen)
  • mit einer Neuregelung der Tierschutz-Hundeverordnung = 動物保護法の犬部門の新しい規則で
  • die artgerechte Haltung von Hunden = artgerechtな犬の飼い方(を)
  • sicherstellen = 確保する

「連邦食糧・農業省大臣のクレックナーは動物保護法の改正によって犬が犬らしい生活を送れることを確保したい」

私はウサギ飼いなので、ウサギの飼育法に関する記事や本を良く読むのですが、こちらにももちろん「artgerecht」という言葉が何度も出てきます。

ウサギをartgerechtに飼うというのは、例えば

  • ウサギは社会的動物なので多頭飼いをしましょう
  • 野うさぎの食べ物は畑の野菜や葉です。ペットのうさぎにも野菜やハーブを与えましょう。
  • ウサギは夜行性で夜に動き回るのでケージに入れないで

と言ったもの。

ペレットは人間が人工的に作ったものなので与えないで!というのがこの国のウサギの飼い方なのですよ。(病気のウサギにはペレットを与えることも)飼っている時にどうして良いか迷ったら野ウサギはどうしているか考えろ!とも。

おかげで・・・我が家の野菜の消費量が・・・半端ない!

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