本業は・・「おんがくのせんせい」のshirousagiです。
音楽に関することはなんでも好きなのですが、特にピアノという大きな楽器、でしかも 自分も持っている楽器、演奏する楽器に関する小説や漫画が出ると 一度は目を通したくなります。
荒川三喜夫 著 の「ピアノのムシ」、2013年にコミックスの第1巻が出版されています。 つい 先月、2017年11月に第11巻が出版されました。
3年くらい前に日本に帰国中に楽器店でこの漫画を見つけて とりあえず、とまずは第1巻だけ買ったのですが なかなか面白くて その後は電子書籍で買い揃えています。
ピアノを弾くのが好きで、ある程度はピアノの構造なども興味を持って本などを読みましたが 調律師の目から見た ピアノについての話は新鮮です。 実は 今までもピアノの調律師の話は何冊が読んだのですが この漫画に書かれているほどピアノについて詳しいものはまだお目にかかっていません。
調律師次第でいかにピアノの音色が変わるか、という事もですが 調律師の世界というものも描かれています。
で・・・本日は最新の第11巻を購入、読んだのですが・・・
今回は ピアノの事、よりも調律師の世界、いえ、調律師の世界だけではなく、仕事や客を得るための「汚い」世界、同業者を貶める、競争の世界、といった場面が多く、
「現実はこう」というのは わかるけれど、読後感が今ひとつスッキリしませんでした。
とはいえ・・・綺麗事ばかり書いてある本もどうかと思いますが。。 音楽関係だと コンクールに簡単に優勝する、すぐにたくさんの仕事がもらえる、すぐに有名になる、など 現実とは ちょっと離れすぎている・・という気がしないでもない本も多いですね。
漫画や小説は夢を売るのだから、と言われればそれまでですが。。
話をもどして 「ピアノのムシ」、 現役でバリバリ仕事をしている調律師さんの間でも結構話題になっている漫画のようです。 知り合いの調律師さんも とても気になる漫画らしく、付箋をたくさん貼って読んでいるとか。
ピアノの調律、というテーマでコミックスの11巻まで話が続いている、というのも すごい! と思わざるを得ません。
漫画はタブレットで読んでいます。 細かい絵もじっくり見たい時は拡大できる便利さ!です。
ところで
Chapter48で あるフリーの調律師が アマギ(漫画の中のピアノメーカー)のピアノ調律師の悪口ばかりをお客さんにいうので 女性の調律師でこの漫画の重要登場人物である星野小眞が 「アマギだって尊敬できる人を知っています!」と悪口をいう調律師に刃向かったところ
キレイ事でメシは食えねーんだよっ パイの奪い合い、商売敵は蹴落としてなんぼっ
と やり込められますが 彼女の味方である八島というアマギの調律師のセリフ
声高にアマギの中傷ばかりいう輩はそれ以外自分を宣伝する材料が無いんだ。 調律師としての自信が無いのさ
悪口というのは 聞いていても気持ちの良いものでないし、言う人の人格は下がりますね・・・
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