それは・・シンフォニーではなくてヴァイオリンですよ

ドイツ語講座

ドイツ語を学習している皆さま、こんにちは、shirousagiです。

shirousagiの本業は・・ピアノのせんせい、です。 ドイツ人の子供や大人のピアノ学習者を相手に ドイツ語と格闘しています! ・・私はドイツ語と格闘、生徒は楽譜と格闘・・

ドイツ人のピアノの生徒さんにとっては ドイツ語は母国語なのですが、音楽用語に関しては よく知らない、という生徒も多く、ドイツ語での音楽用語は私の方が 知っています。 (レッスン代頂いて教えているのだから 生徒より音楽用語に詳しくて当然、なのですが)

そう、それは先週の大人の生徒さんの時の事。

楽譜には左端に「ト音記号」や「ヘ音記号」が書かれていて、この記号に従って 「この音は[ド]だな」などと読むわけです。

五線の同じ位置に音符の玉が書いてあっても 「ト音記号」であるか、「ヘ音記号」がついているか、で音の名前が違います。(高さも、ですが)

で、この「ト音記号」とか「ヘ音記号」などを総称して「音部記号」というのですが

「ト音記号」はドイツ語で Violinschlüssel(ヴィオリンシュリュッセル), またはG-Schlüsselと言います。  G-Schlüsselだと「ト音記号」(トの音はドイツ語でG)ですが 一般にはViolinschlüsselと呼ばれる事の方が多いのです。

  • Violin=ヴァイオリン
  • Schlüssel=鍵、(基準という意味も)

そう、「ヴァイオリン記号」です。

で、その日のある大人の生徒さんのレッスン中の事ですが 一曲弾き終わって

「あ・・間違えちゃった。 どうしても左手のパートの音符を・・・・えっと、なんだっけ? あ、Sinfonieschlüssel(シンフォニー記号)で・・読んでしまって・・(ヘ音記号の楽譜なのに)」

???え??シンフォニー記号??

どうやらこの生徒さん、 この高音部の音部記号であるヴァイオリン記号の名前をど忘れてしまって、

「たしか・・オーケストラに関係がある名前だったわよね・・」と

「ヴァイオリン」の代わりに「シンフォニー」

と言ったのでしょう。 言いたいことはわかったし、普段はちゃんと「ヴァイオリン記号」と言っているので あえて指摘しませんでしたが。(大人の生徒さんですし・・)

名前を何かに関連付けて覚える事はよくありますよね。 なので 言葉を喋り始めた子供のセリフが時々とんでもなくおかしな事になる事は よくありますね。

かくいう私も ドイツに来たばかりの頃・・・

大学の合唱団に入って、とある教会でのコンサートに出ることになった時の事。 何しろまだドイツに来て数週間、その合唱団に入って初めてのコンサートで 何がどうなのかさっぱりわからないまま、見よう見まねで練習に参加して いよいよ本番前のG.P. (総練習)。  メンバーは皆、楽譜をカバーとして黒い紙で覆っているのに 私の楽譜はそのまま、カバーなし。  隣にいた合唱団の一人が

「この先に美術用品店があるから、そこで「Tonpapier(トーンパピア)と買ってくるといいわよ。」

と 教えてくれました。

コンサート本番までに この黒い紙を買わなくっちゃ! 練習終了と同時にあわてて その美術用品のお店に駆け込み

「Ich hätte gern—(あれ?何ていうんだったっけ? そういえば音楽に関係のあるような名前だったなあ・・)ein Blatt Notenpapier.(ノーテンパピア)

「??? Notenpapier?」  お店の人のちょっと困った顔。。「それは楽器店に行った方が」

あれ? 違ったっけ?  合唱団の人は このお店にあるって言ってたのに・・

ちょっと困ってしまって、でも「色がついた大きな厚紙で・・」と告げると

「ああ!Tonpapierね! それならあるわよ。 で、何色?」

Welche Farbe ?   私と同じ「黒」かしら?

Tonpapier の Papier(パピア)は紙。 Tonには「音」という意味があるのですが、他にも「色調」という意味もあります。 音楽好きなshirousagiには 「Ton=音」とは すぐに覚えたので「Tonpapier」という単語を覚える時に

「あ、音楽関係の言葉が入っているなあ・・」と頭に入れちゃったんですね。

そこまではよかったけど、Ton の代わりに Noten (楽譜、音符)と言ってしまっては 美術用品店では手に入らない、と言われて・・当たり前。

(die Note (-n)  =音符、複数形で「楽譜」)

 

何はともあれ、コンサート本番に 合唱団の皆と同じ楽譜カバーは間に合いました! ほっ!

 

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