【ドイツ語】Es gibt Möhren〜 非人称構文

ドイツ語の文章
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先週は雪に見舞われたドイツです。

「雪が降る」をドイツ語で言うと

Es schneit.

でしたね。 この時の動詞、「schneien」(雪が降る)は非人称動詞です。

ドイツ語では文章を作るときに必ず主語を入れないとならないので (例外は「命令文」) 形式だけの単語として「es」を主語に持ってきます。

このような動詞を「非人称動詞」と言います。 多くは天候を表す言葉だということを前回勉強しました。

今回は この気候を表す非人称動詞をはじめとして 主語に「es」をとる「非人称構文」についてお話します。

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非人称構文とは

意味の上では主語が必要でない文章を「非人称構文」と言います。 ドイツ語の文章を作る上では主語は必要なので 意味のないesを主語にします。

気候を表す動詞(非人称動詞)

前回勉強した動詞ですね

  • Es regnet. (雨が降る)
  • Es schneit. (雪が降る)
  • Es donnert. (雷がなる)

日時などを表す時

  • Wie spät ist es? (何時ですか)
  • Es ist ein Uhr. (1時です)

時計の読み方はこちらです。

音や匂いなどを表す動詞

これらの動詞については前回も勉強しましたね。

  • Es klingelt. (ベルが鳴る)
  • Es riecht nach Essen. (食べ物の匂いがする)

感覚や心理状態を表す時

感じる人は3格(Dativ)で表します。 この場合はesは省略することができます。  例をあげると

Es ist mir kalt. (私は寒い) 

寒いと感じている「私」は3格(mir)になります。  文頭にmirを持ってくると

Mir ist kalt.

と esを省略することもできます。

  • Es ist mir schwindlig. / Mir ist schwindlig. (めまいがする)
  • Es ist mir übel. / Mir ist übel. (気分が悪い)

熟語

Es gibt + 4格(A) 〜がある

  • Es gibt viele Geschäfte in dieser Stadt. (この街にはお店がたくさんあります)
  • Es gibt nichts Neues. (新しいことは何もないよ)

Es geht + 3格(D) 〜の調子は〜だ

  • Wie geht es dir? (調子はどう?)
  • Es geht mir gut. (調子いいわよ)

Es handelt sich um + 4格(A)〜が問題である

  • Es handelt sich um unsere Zukunft. (私たちの将来に関わることです)

ぶらうん1
Es gibt Möhren! (人参があるよ)
shirousagi
Jaja, es gibt Möhren.  Magst du keine Möhre?(そう、人参があるわよ。 欲しくないの?)
ぶらうん1
Doch.  Aber ich esse(fresse) lieber Kohlrabiblätter! (ううん、欲しいよ。でも僕はコールラビの葉っぱの方が好きなんだけど。)


コメント

  1. Fumiya より:

    こんにちは。
    語学を学びたい為にドイツ語留学を考えています。
    学生時代からドイツに行きたい、住みたいと思っていましたが、実際にドイツ留学する為の準備をし始めたのはここ最近の話であります。
    そこで質問なのですが、英語も学生時代に習った程度、外国にはまだ一度も渡航したことのない私(男性)ですが、やはりドイツ語の勉強というのはしておいた方が良いでしょうか。(本を買ったり、ドイツ語教室?に通ったり。)
    現在社会人でして、割と仕事が忙しく勉強する時間が惜しい状態ではありますが、どうなのでしょうか?
    ドイツ留学は1年を考えています。
    よろしくお願いします。

    • shirousagi より:

      Fumiyaさん、

      コメントをありがとうございます!
      語学留学を考えていらっしゃるのですね! 
      留学前からのドイツ語の勉強、しておくに越した事はありませんが お仕事をされていると 時間もエネルギーもなかなか取れないのが現実ですよね。
      ドイツで どの語学学校に通われるのか、どの地域に住まわれるのか わかりませんが せっかくのドイツ滞在、おそらく語学学校の授業もドイツ語のみで行われるものだと思います。
      また、その方が良いです。 が、ドイツ語の知識が全くないと ドイツ語だけでの授業は 最初はついていくのに、理解するのに大変かもしれません。
      私は できれば日本にいるうちから(ドイツ滞在中に実践に時間を費やせるように)多少なりとも初級の文法と基礎的な単語を頭に入れておくことをおすすめします。
      その準備のための語学学校には行かなくても良いかと思いますが、日本語で文法をある程度理解しておくと、ドイツに来てから ドイツ語での授業を理解するのが楽になると思いますよ。
      時間がなければ 日本語で説明してある文法の本を一冊、独和辞書を一冊、ドイツまで持参されるといいかと思います。
      もっとも これらの物は最近はインターネット利用さえできればドイツでも調べられますけどね。(このサイトももちろんドイツでも見れます)
      一番大事なのは ドイツに来られてから 集中してドイツ語の勉強をされるか、にかかっていると感じます。
      ドイツに来ても日本人とばかり日本語で話して、ドイツ語の勉強をしなければ 何年たっても語学はマスターできないので。(そういった人が結構いるのです)

      私も日本では語学学校には行かず、独学で 最初の予定は1年の語学留学でした。
      実現して 楽しい留学生活が送れるといいですね、応援しています。

  2. Fumiya より:

    お答えいただきありがとうございます。
    昨日留学をサポートしてくれる会社に行き、カウンセリングを受けてきました。
    やはり、語学留学1年でも大変なお金が掛かりますね笑
    まだ見積もりの段階ではありますが、通う学校、ホストファミリー、学生寮は決まりました。
    ちなみに通う学校はハイデルベルクにあります。
    それとその会社でドイツ語の基礎を学べるそうです。週1ではありますが、とても有難いです。
    私は基本土日休みで家に引きこもって、寝たりYouTube見たりしてるだけなので本や辞書を買って勉強していこうと思います。

    • shirousagi より:

      Fumiyaさん、

      ハイデルベルクなのですね。
      気に入っている街の一つです。 と言っても ここ25年以上(!)行っていないので あれからハイデルベルクも変わったかもしれませんが。
      いずれにしてもドイツらしい地域ですし、日本人もいるけれど、デュッセルドルフほどはいないので ドイツ語の勉強には良さそうですね!
      ホストファミリーがいるのですね。 それはきっと心強いと思います。
      留学準備も大変かと思いますが、どうぞ準備自体も楽しんでください!

  3. Fumiya より:

    実はドイツで最も行きたい場所がデュッセルドルフになります。
    日本企業が多いとお聞きしました。
    実際はどうかは分かりませんが、土日を使って行ってみようと思います。
    私も生涯ドイツで過ごしたいと思っています。
    どうしたらいいのかは分かりませんが。
    shirousagiさんが羨ましいです。

    • shirousagi より:

      Fumiyaさん、

      デュッセルドルフは良くも悪くも日本人が集中的に集まっています。 ハイデルベルクからそれほど遠くはありませんし(交通手段が日本ほどではないので 移動時間はかかりますが)ハイデルベルクでドイツ語を勉強しながら お休みを利用してデュッセルドルフまで来られて、色々情報など集めたら良いかと思いますよ。 いずれにしてもドイツに住む以上はまずはドイツ語をある程度習得するのが良いです。 その点では大変かもしれないけれど、勉強やドイツでの経験を集めて下さいね。

      • Fumiya より:

        質問なのですが、shirousagiさんは最初留学するだけだったのですよね?
        そこからどういった経緯でドイツに住むようになったのでしょうか。

        • shirousagi より:

          あら、良いご質問ですね(笑)
          なぜか ドイツ人と結婚してしまったのですね、わたしは・・どう言うわけか。 おすすめは出来ませんが。
          多いのはやはり こちらで仕事を見つけた、と言う人でしょうか。 一定期間ドイツに住んだら帰国する予定が、何かの縁で永住するようになった、と言う人が多いですね。 

          • Fumiya より:

            国際結婚!
            とても羨ましいです!
            私は結婚、恋愛にも縁がありませんが、他のことで永住したいと思います。
            俄然留学意欲が高まりました。

          • shirousagi より:

            外国暮らしはそれなりに大変なこともありますが 実現すればしっかりと楽しんで下さい! まあ、国際結婚は本当におすすめしません(失敗する人が実に多いので)が、良い仕事が見つかれば良いですね。

  4. Nakayama より:

    はじめまして、こんにちは。

    ドイツ語を独学で勉強中です。初級です。

    早速で申し訳ありませんが、こちらの記事に関することで質問させてください(Es gibt Möhren〜 非人称構文)。

    記事の中に
    *************************
    Es ist mir kalt. (私は寒い) 
    寒いと感じている「私」は3格(mir)になります。 
    *************************

    とありますが、私のやっているドイツ語用のワークブックには
    この「私」にあたるような主体になるものが3格もしくは4格で示されると書いています。

    例えば、
    Es friert mich an den Füssen (私は足が冷える).

    この「私」が3格になるか4格になるかはどうやったらわかるのでしょうか?
    その動詞によるのでしょうか?

    回答いただけると幸いです。
    よろしくお願いします。

    • shirousagi より:

      Nakayamaさん、

      コメント、ありがとうございます!

      ご質問の件ですが、動詞によって3格をとるのか、4格をとるのか決まります。frierenは4格をとります。
      熟語として覚えるしかないですね・・残念ながら。一つ一つ、覚えてください。
      良く使われる構文は数少ないので、文章で覚えてくださいね。

      ちなみに、(ここからは、混乱する、と思われる場合はスルーしてください)
      Es friert mich.は、最近のドイツでは使われることが少なくなり、ほとんど Mir ist kalt.と言われています。
      そして・・・足が冷たいと
      Meine Füsse sind kalt.なんですね。
      もし、ドイツに行ってドイツ語を話す、ドイツ人と会話する、という時の参考にしてください。

      独学でドイツ語を勉強されているのですね! 応援しています!

      • nakayama より:

        shirousagiさん

        早速お返事ありがとうございました。
        今月末にA2テストを控えていたので、すぐに回答していただけて助かりました。
        (コロナの影響でテスト自体どうなるかはわかりませんが。。。)。

        なるほど。動詞によるのですね。
        つまり、その動詞が何格の目的語を取るか、ということですよね。

        例えば(それが非人称の動詞かはとりあえずおいといて)、
        freuen は、目的語として4格を取る、ということですが(かな?)、そういう場合はEsを主語にしたときに、主体となるモノ(意味上の主語)が、4格になる、ということでいいですか?

        なので、Es freut mich. とかになるってことですよね。きっと。

        でもEs ist mir kalt. ってなんでmir(3格)なんでしょう?ist って1格を取るんじゃないんですか?あぁ、わからん。考えるとわからなくなるので、やっぱり暗記ですかね?
        とりあえずテストまであと2週間しかないので、Es ist mir kalt (Mir ist kalt)だけ覚えてのぞみます。

        ありがとうございました。
        またわからないこと質問させてくださいね。

        • shirousagi より:

          Nakayamaさん、

          Es ist mir kalt.の場合は Es ist kalt. と言う文章に「私には」を付けているので Es ist mir kalt.になるのですね。
          なんだか無理やりこじつけているみたいですが・・覚えるしかないですね。
          Es freut mich. はその通りです。freuenは 4格を取ります。

          試験なのですね、Viel Erfolg! 質問、いつでも歓迎です!

          • nakayama より:

            shirousagi さん

            なるほど。「私には」という訳があれば、しっくりきますね。
            ありがとうございました。
            またお世話になります。

            それでは失礼します。

          • shirousagi より:

            nakayamaさん、

            少しでも勉強の助けになれたら幸いです!
            またいつでもこのサイトに来てくださいね。

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