先日、ケイン コスギさんがこのように呟いていましたね。
このツイートに対して好意的なコメントが多かったようですが、中には「今頃?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
私は日本のテレビ番組などあまり見ません(追記:最近はとあるアプリのおかげで毎日のように見ていますが…)
なので、ケイン コスギさんの事も、実はお名前を聞いた事はあるというくらいなのです。(ごめんなさい!)
彼が日本語をどのように習得してこられて、今現在、日本語をどれだけ習得されているのかはわかりませんが…
私がこのドイツ語に関するブログを書いている理由の1つは、自分のドイツ語の勉強のためです。
長年ドイツに住み、ドイツ語の学校に通い、ゲーテインスティテュートの認める語学の試験を受けていても、大人になって習い始めたドイツ語は、私にとっては外国語。
毎日ドイツ語で会話をして、新聞を読む。インターネットでドイツ語の動画を見るなどしてドイツ語で読んで書いて話して聞く。これを毎日繰り返していても、
ドイツ語は日本語で育った私には外国語なのです。
最近はこのように考える人は少なくなってきていると思いますが・・
外国に、例えばドイツに長年住んでいれば、それだけでその国の言葉〜ここではドイツ語〜が話せるようになる、と思っている人はまだ結構いるのではないでしょうか?
ケインさんの例を日本人がドイツに18歳で来て26年間ドイツに住んでいる、と置き換えてみます。
「ドイツに20年以上住んでいるのにドイツ語を話せないわけがない。 話せないとしたら、それまでどうやってドイツで生活してきたの?
しかもドイツで仕事をしているんでしょ?なのに今、ドイツ語の習得を目標??」
という疑問をもたれる方も多いかと思います。
残念ながら「ドイツに住むだけではドイツ語は習得できない」のです。
いえ、毎日の生活に困らない程度のドイツ語は習得できるでしょう。それが文法的に正しいか、それはまた別問題ですが。ドイツ人にわかってもらえるドイツ語を話せる程度にはなれるでしょう。
ドイツで仕事をしていても、完璧なドイツ語を求められる仕事以外だと、カタコトのドイツ語でも仕事になるものも(結構多く)あります。
最初はカタコトのドイツ語だったとしても、20年以上も生活していればそのうちドイツ人の話すようなドイツ語を喋れるようになるだろう、というのもかなり楽観的な考えです。
その国に何年住んだかよりも、その言語をきちんと勉強したか、する気があるか。
例えば、ドイツに住むのなら少なくとも住んでいる間はドイツ語の勉強を少しでも続けていく。その気にならないと、ドイツに住んでいる期間だけは長くなっても、ドイツ語の上達は見込めません。
外国語であるドイツ語の単語をせっせと勉強しても、ドイツ語を母国語とする人の語彙には勝てない、と言われます。
(最近は日本でもドイツでも「母国語ですらまともに喋れない、単語力がない、という人が多い」と言われますが・・)
外国語は外国語であって、どう頑張っても母国語のように使いこなすことはほぼ不可能です。
悲しいかな、母国語は一定期間使わなくても忘れる事はないと思います。が、外国語は一定期間使わないと忘れてしまいます。
18歳でドイツに来たとしても、26年以上住んでいても、その事実だけではドイツ語を習得した!というレベルには、おそらく達する事はできません。
ドイツに来て、まずは語学学校でしっかりとドイツ語を勉強していても、その後日常の雑多な仕事に追われて過ごしていれば、ドイツ語も上達しません。
毎日使う言い回しは言えるでしょう。買い物などは困らないでしょう。
ドイツに住むのなら、ドイツに住んでいる間はドイツ語の勉強を続けていくくらいの気持ちで過ごすべきだと思います。
いえ、ドイツ語の勉強をしなくても、ドイツに住み続けることは可能ですが。
いつまでたっても住んでいる国の言葉を理解することがあまり出来ない、というのは、本人が一番辛いですからね。
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