2017年の6月から在外日本人の場合は購入条件が厳しくなった「Japan Rail Pass」。
この、非日本居住者で日本に観光にくる人に向けて売られている、JR乗り放題のパス、在外日本人が購入する方法を先日書きました。
今年、2018年も無事にこのジャパンレールパスを購入する事が出来たshirousagiです。
なんだかんだと言いつつ一年に1回以上一時帰国をしており、帰国の旅にこのレールパスを使って鉄道の旅をしているので、あっという間に(おそらく)Japan Rail Passの購入は30回以上になっています。
Japan Rail Pass の種類と価格
(これについては、JRが正式に発表しているものを直接見ていただいた方が良い、に決まっていますが・・)
ジャパン・レール・パスにはグリーン車にも乗れる「グリーン車用」と普通車にしか乗れない「普通車用」の2つにそれぞれ7、14、21日間有効のものがあります。全部で6種類です。
日本に来る以前に、お住まいの国の旅行会社でこのパスを買う時の値段は以下の通りです。
7日間 | 14日間 | 21日間 | ||
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グリーン車用 | おとな | ¥39,600 | ¥64,120 | ¥83,390 |
こども | ¥19,800 | ¥32,060 | ¥41,690 | |
普通車用 | おとな | ¥29,650 | ¥47,250 | ¥60,450 |
こども | ¥14,820 | ¥23,620 | ¥30,220 |
(2022年7月現在)
(外国籍の人は日本到着後に購入することも出来ます。その場合のお値段は少々高いです)
新幹線のチケットの値段を知る人には、このパスの価格を見るとお得だと言うのがわかります。これでもこの2017年から値上がりしているのです。
JRの列車乗り放題、とはいえ、新幹線は「のぞみ」と「みずほ」には乗れません。JRの在来線を乗っていても、途中で第3セクターへの乗り入れされている路線ではその区間は料金を払わなくてはなりません。
指定席は、事前にみどりの窓口で追加料金なしにとれます。
以前のパスの購入資格
このパスの存在目的は、ヨーロッパにある「ユーレイルパス」などのように(ユーレイルパスはヨーロッパ以外の居住者に対して発行されている鉄道乗り放題チケット)
「日本国以外の居住者に対して発行される鉄道乗り放題チケット」であり、観光目的で日本にくる人のためのチケットであるので
- 日本国籍以外の人
- 外国の永住許可証を所得している
- 外国人と結婚していて 日本国外に居住している
と言う条件でした。
なので、必ずしも「在外10年以上」でなくても購入出来たのです。
30年くらい前はパスの購入資格チェックが甘かった
私がドイツに住み始めて初めての一時帰国の際、このレールパスの存在しか知らなかった、購入資格を知らなかったので パスは買えるか? と現地・ドイツの旅行会社に問い合わせました。当時の私は未婚だし永住許可もおりていない、と言う事で パスの購入は出来なかったのです。
が、その時に、旅行会社の方が話しておられた事は
「パス購入資格がなくても 特にチェックがないから 買えることもあるんですけどね・・なにかあったら私ども旅行会社も困るので・・」
これだけお得だと購入資格がなくても買いたくなる気持ちはわかりますが・・購入資格がなくても購入した人もいたようです。
(Japan Rail Passは紙で出来ています。内側にはこのような説明が)
2017年の購入資格の変更まで
その後、永住許可を所得してからは、一時帰国の際には必ずこのレールパスを購入しているのですが 引換証からパスへの交換の際には
- パスポート
- Passの交換証
以外には必要書類は特にどこにも記載されておらず、ドイツの購入先の旅行会社でも何も言われていないのですが、時々
「どこにお住まいですか?外国に居住しているという、外国の住所の書かれたものはありますか?」 と聞かれ、大変困りました。
なぜなら
永住許可証はパスポートに貼られたシールのみで、パスポートには住所は書かれていない(任意に自分で記載する箇所はありますが、それは公の機関が証明したものではないので)のです!
そうです、日本国のパスポートには住所記載がないのです。
これにはドイツ国内でも困りました!ドイツ人のパスポートには住所の記載があります。ドイツ人の携帯必須の身分証明証にも住所記載があります。
ドイツが発行してくれる永住ビザにも現住所の記載がなかったのです。
何度もジャパンレールパスの交換窓口の人も、私が住所を証明するものを所持していない事に困り果て、ビザのシールをじっと見たり(ドイツ語のみですが)、窓口の人がその上司らにどうしたら良いか尋ねたり、と言うこともありました。
「アメリカですと・・こう言う証明があるんですが・・」と言われたり。
今、考えると
「在外であると言う証明に国によって統一したものがなくて、どうやって証明させれば良いか困っていた」のすね、JR側も。
その後、つい数年前までは(いつまでだったか記録も記憶もないのですが)現住所が海外であると言うことを証明するためには
- その在住の国(ここではドイツ)が発行した現住所を証明するもの または
- 住所、氏名が正確に記載されて、実際に送付されている郵便物の封筒など
となり(これは正式な規則だったのかわかりません。 ドイツでは上記のように滞在許可証に住所記載がないから、かもしれません)
日本に一時帰国する前には銀行や役所からなどの郵便物を封筒ごと丁寧に保管して日本に持参していました。
ドイツの(EUの)滞在許可証がカードになり、カードには現住所の記載が!
数年前からEUへの滞在許可証が統一されカード形式になり、そのカードには現住所が記載される事になりました。
それでもパスポートを書き換えるまでは、それまでの「パスポートに貼られたシール」が有効で、すぐに手数料を払ってまで査証をカードに切り替えなくてもよかったのです。
(ちなみに、パスポートを書き換えると、滞在許可証のカードも作り直さなくてはなりません。その時にまた手数料を取られます。)
それでも、「ビザに住所が記載される!」と言う事は Japan Rail Pass 購入に際してどれほど便利か!!と、すぐにビザのカードを申請しました。
「あ〜〜これでレールパス交換証の引き換え時にトラブらなくて済む!」
・・・そうしたら、Japan Rail Passの購入資格が大幅に変更されたのです。
Japan Rail Pass が利用できるのは ありがたいのですが
現在のところ、2020年まで(追記:現在は2023年12月末まで)は 在外日本人にも条件を見たせば購入できるJapan Rail Pass(使用は2024年3月末まで)ですが
このパスを購入すると怖いのが
「列車に乗りすぎる」
です。
せっかく買ったのだから・・時間もあるし・・とついつい利用してしまう、鉄道。
新幹線など「こだま」でもドイツのICE(特急列車)に比べたら、ずっと快適。
でも、いくら新幹線の中で座っているだけだから・・といっても 旅は疲れます。
せっかくの日本だし、列車に乗るだけではなくて、友人にあったり買い物したり、観光したり、美味しいレストランの食事をしたり。そしてしっかり休みたい!ものです。
そして・・・
絶対にしてほしくないのが、不正に利用する、指定席をとったのに利用せずに放置する、など。
不正に利用するなんてしないのは勿論なのですが、指定席は事前にとるので、指定席をとった後に予定が変わる場合もあります。
そのような場合には、是非、戻してくださいね。
私は取り直しをする場合に指定席券を窓口に返却したり、改札の係の人に返却したりしています。
一度、「在外日本人には売らない!」と言われた Japan Rail Passです。販売終了にならないように利用したいものです。
多少は値上げしても良いから(実際、安すぎるかと思う)これからもこの便利なパスが使えますように!
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