本日、2019年10月29日は フランスのコミック「アステリックス」(Asterix)がこの世に登場してちょうど60年なのだそうです。
「アステリックス」というのはこれ。
Wikipediaの説明を借りると
アステリックス(フランス語: Astérix)は、1959年にルネ・ゴシニ(ストーリー執筆)とアルベール・ユデルゾ(コミック担当)によって生み出されたフランスコミックのシリーズ、およびその主人公の人気キャラクターの名である。1977年にゴシニが亡くなった後も、ユデルゾが単独でこのシリーズを描き続けている。
Wikipedia「アステリックス」より
舞台は古代ローマ時代のガリアで、主人公のガリア人アステリックスの造形には、ガイウス・ユリウス・カエサルと戦ったガリア人の英雄ウェルキンゲトリクスの片鱗が投影されていると言われている。
このアステリックスという主人公に、オベリックスというのろまの怪力男というコンビで、紀元前50年を舞台に活躍するコミックです。
日本のような漫画がなかったヨーロッパでは、コミックというと、大抵、この「アステリックス」のようにカラーで一般ではA4の大きさの薄い冊子で出版されています。
(アステリックスが60年前の今日、発表されたのは雑誌の中で、ですが)
このコミック、ドイツでも大人気で、大抵の人が「アステリックス」の存在を知っています。
アニメや映画化もされました。
フランスには「Parc Astérix」というアステリックスのテーマパークがあります。
1989年の4月30日にオープンしたそうですが、ユーロディズニーからたった30kmしか離れていなくて、フランス国内で3大人気のテーマパークの一つになっているのだとか。
このテーマパークもオープンして今年でちょうど30年ですね。
この30年で5億人の訪問客があったそうです。
私が30年ほど前に下宿していたドイツ人家庭の家にも沢山の「アステリックス」のコミック本がありました。
お父さんがある有名ドイツ企業の課長、お母さんが市議会に出馬しようかという政治家の卵、(その当時は子供が小さいので専業主婦でしたが)、幼稚園から小学3年までの子供が3人、という家庭で、お母さんは子供の教育にも熱心な方でした。
子供に与える本や見せるテレビ番組などは、その家庭のお母さんが「厳選」。
子供部屋に山のようにある絵本に混じって、この「アステリックス」冊子も沢山ありました。
そのお母さんが、ドイツ語学習中だった私に勧めてくれたのが、この「Asterix」だったのです。
学校の歴史の教材にも使われるほど、歴史の勉強にもなり、ドイツ語も割と綺麗なドイツ語で書かれている(フランス語からの翻訳)だから、というのが理由。
コミックなので、俗語などわかりにくい、または外国人は言わない方が良い言葉も入っていますが、文字ばかりがズラズラとならんだ小説よりは、取り掛かりやすいと思います。
この家庭のお母さんがドイツ語学習で勧めてくれたもののもう一つが
「Benjamin Blümchen」という放送劇、オーディオドラマです。これはアニメにもなりました。
CDもまだそれほど普及していなかったその当時、この「Benjamin Blümchen」のカセットテープを持っている家庭は多くありました。
今でもピアノの生徒の家に出かけると、この物語のカセットテープがあるのを見かける事があります。もっとも、そのテープを聞いていた子供は、すでに高校生だったりしていますが。
この「Benjamin Blümchen」はベンヤミンという名前の像が主人公で、子供のお話ですが、話されているドイツ語が綺麗である事、オーディオドラマとして聞くと良いドイツ語ヒアリングの練習になる、という事で勧められました。
実際、その家庭に住んでいた時は、その家の子供たちと一緒にこのカセットテープを聞きましたが、わかりやすいドイツ語で、ストーリーも追いやすく、その当時の私でもかなり理解でき、楽しみながら聞いたのを覚えています。
今だと、もっとモダンな、ドイツ語を習う人にも魅力的な子供向けの本やオーディオドラマがあるのかもしれませんが、この
- Asterix und Oberix
- Benjamin Blümchen
この2つは、まだまだ人気のようですよ。
インターネット(なんと!本日はインターネットの誕生日でもあります!ちょうど50年前が誕生日だと言われています。)の普及した今日、興味があればこれらの動画を聞いてヒアリングの練習にしてみてくださいね。
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