文法をしっかり身につけるとドイツ語でコミュニケーションが取りやすい、と思う

ドイツ語講座
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ドイツ語は「外国語として習得するには難しい言葉の一つ」と言われていると書きましたが、文法をしっかり習得するとその後はそれほど大変ではない言語です。

ドイツ語を習得するにはまずは文法をしっかり勉強することが大事だと思う
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ドイツ語でドイツ人と会話をする、意思疎通させる場合に必要なのは 「度胸」などもありますが、語学力としては 「文法」と「発音」、この2つがとても大事です。 (この2つはドイツ語に限らず、他の外国語を使う場合にも大事だと思います)

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どうして 「文法」の習得が大事か?

ドイツでイタリア人やスペイン人がドイツ語で会話をしているのを聞くと、彼らはペラペラとドイツ語を操っています。 語学学校へあまり通っていない人でもドイツ語で会話をしています。

が、実際に語学学校での文法の理解度をみると(もちろん、全ての人がそうと言う訳ではありませんが)あまりドイツ語の文法をきちんと覚えているわけでもなく、文法の試験の結果はよくない人も多いのです。

ですが、日本人の場合、日本語を母国語としている人の場合は「彼らは文法を勉強しないでペラペラとドイツ語を話しているんだから、私たちだって退屈な文法をせっせと勉強しなくても良い!」とは いきません。

日本語の文法そのものがドイツ語(や他のヨーロッパの言語)とはかなり違うので、どうしても頭の中は「日本語的に思考」しています。

この事実はどうしようもないので、根本から違う外国語であるドイツ語で会話が出来るようにするには まずは文法をできるだけしっかり頭に入れることが大事です。

幸い、ドイツ語の文法は大変「規則的」です。

正しい発音を習うのは(それほど)難しくありません

ドイツ語ではただ読み書きだけする場合はともかく、会話するとなると、出来るだけ正しい発音を心がける事も大事です。

このドイツ語の発音も原則をきちんと頭に入れておけばさほど難しくありません。 ドイツ語の読み方は「規則的」です。

ドイツ語の読み方〜ローマ字読み
ドイツ語は書かれた文字どおりに発音する、と言っても過言ではありません。  ドイツ語では書かれた文章を音読するのは、それほど難しくはありません。正確に発音をするとなると 日本語にはない発音もあるので、発音練習を必要とする文字もあります。が、文...

余談ですが・・私がドイツにいる日本人の話すドイツ語の発音で感じるのは、かなり「日本語っぽい」、または 「変に英語なまり」な発音です。

アルファベットを見て、それまで長期間習った英語を思い出してしまうのでしょうが、英語とドイツ語の発音は違います。 変に英語の知識を入れて発音するより、「ドイツ語」の発音原則を頭にいれて発音する方が早く正確な発音が出来るようになります。

(初級では読み方の原則をしっかり覚えるけれど、発音の細かいところにはあまり気をかけずにどんどん文法をマスターしましょう。 例えば「Ü」の発音を徹底的に・・と思うと先に進めません。)

どうして「文法」と「発音」の2つが大事なのか?

外国語としてドイツ語を話す場合、どんなに頑張っても100%母国語のようにはいきません。

特に発音は日本人の耳では完璧には聞き取れない発音があり、ほぼ完璧までは習得可能でも100%完璧にはなりません。 (ドイツ語を母国語とするドイツ人だって間違っていることもあります)

できるだけ自分の言いたいことを伝える場合、なるべく正しい文法で話せば、発音でおかしい場合でも その話している文の前後やコンテクストから相手に容易に理解してもらえます。または、理解してもらえやすくなります。

例えば、すでに何度も出した例ですが、名詞につける冠詞や形容詞を正しい変化形でつければ (語順が違っても)文の意味を正しく受け取ってもらいやすく、発音が正しければ伝えたい単語が正しく伝わります。

どうしても100%正しいドイツ語を話していなくても、正確な「データ」が多ければ多いほど相手には自分の意図することがそのように伝わり、会話がしやすくなります。

聞き取る場合でも文法をしっかり身につけておけばドイツ語の文章の理解が容易になり、会話の困難さも減少します。

イタリア人やスペイン人が文法をおろそかにしてドイツ語を喋り、単語を思いつくままに並べただけでも元の言語が似ているので(英語ほどではないですが)ドイツ人の耳にはそれほど奇妙に聞こえません。

が、日本人がドイツ語文法を無視して思いつくままに単語を並べると、それはkatastrophal(カタストロフィ)になりかねません。。。残念ながら。。。

最初が大変な規則的な言語ドイツ語を習う利点

(・・と言うのは余談&全くの個人的見解ですが)

なにしろ 「ドイツとはこんなもの」と言う偏見通り(?)に規則に溢れるドイツ語ですが、その規則を丁寧にしっかり身に付けると中級レベルからドイツ語の習得がかなり楽になります。

そして、この格変化などの規則、文章の作り方の規則をしっかり身につけると、同じ「インド・ヨーロッパ語族」の言語、例えば英語の理解が楽になります。(実際、私は英語は苦手でしたが、ドイツ語を習得してからは 英語を理解するのがかなり楽になりました)

ドイツのギムナジウム(5年生からの中・高等教育)では外国語を2ヶ国語以上習いますが、英語の他に最初に「ラテン語」を勉強する生徒も未だに少なくありません。

ラテン語は現在では使われていない「死んでしまった言語」です。

実用を考えるとラテン語を学ぶのは時間の無駄、と思われるかもしれません。 大学入学資格であるアビトゥアを取るにも必要ありません。 大学で医学などラテン語が多少関わる学問を勉強するにもラテン語の知識は必ずしも必要ありません。

ですが、ヨーロッパの言語はラテン語を元に発達してきています。 そして、ラテン語は「文法」が規則的で、文法で覚える事項が非常に多いのだそうです。

生徒がラテン語を習う目的は、実際に使う(古い文献を読むなど)ためではなく、ヨーロッパの言語の規則を規則正しく覚えることによって、その後にフランス語などの言語の習得が早くなる、からなのだそうです。

私にとっては、ドイツ語はドイツ人にとってのラテン語習得の役割も果たした、と思います。

規則が多くて、その規則の通りの言語を習得する事でインド=ヨーロッパ語族の言葉の雰囲気が身についた、と言うと言い過ぎかもしれませんが。

違いはラテン語は実生活では使われない、ドイツ語は実生活でとても必要、と言う事でしょうか。

コメント

  1. Bienes より:

    ふむふむ
    白うさぎさん、文法の重要性がますますハッキリしてきました
    発音がエイゴッっぽくなるらしいので時どき、先生が直してくれるーその理由がわかりました
    関西っぽく鈍ったほうがいいよ!とか (ふふふでしょ)

    • shirousagi より:

      bienesさん、
      関西っぽく鈍る!! ああ・・素敵!
      英語の発音は忘れて「ローマ字読み」っぽく読んだ方が ドイツ語らしい響きがすると思います! 確かに関西弁!!
      ドイツ語って 英語に比べると すでに日本人が使える発音(日本語にある発音)が多いと思うのです。 英語みたいに舌を丸めて(?)発音したりとかするのを聞くと「そんなに無理しなくても・・もっと簡単なんだよ、ドイツ語って!」と思ってしまいます。

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