ドイツ語は書かれた文字どおりに発音する、と言っても過言ではありません。
ドイツ語では書かれた文章を音読するのは、それほど難しくはありません。正確に発音をするとなると 日本語にはない発音もあるので、発音練習を必要とする文字もあります。が、文字や綴りに対しての発音の原則を覚えてしまうと、とりあえずは音読できるようになります。
なので、発音の原則を覚えてしまいましょう。
(ドイツ語としては外来語に当たる言葉、元がイタリア語など、は、必ずしも以下の原則には当てはまりません)
ドイツ語の読み方で、ローマ字読みの原則の例外を覚えます。
ローマ字読みの例外
ドイツ語は、大雑把にいうとローマ字読みできます。フランス語や英語のように「書いてあるのに発音しないアルファベット」は原則ありません。
例外は
J ・・・ローマ字読みならYに当たります。jaなら「ヤ」
- Japan(ヤーパン・日本)
- Ja (ヤー・はい)
- jetzt (イェッツト・今)
- Josef(ヨーゼフ・〈人名〉)
S・・・sの後に母音が来ると濁ります。
- Saal(ザール・ホール)
- Saarbrücken(ザールブリュッケン・〈ドイツの地名〉)
- suchen(ズーヘン・探す)
V・・・Fと同じ発音になります。(ファ、フィ、フ、フェ、フォ)
- viel(フィール・多くの)
- Vater(ファーター・父親)
W・・・濁ります。(ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ)
- Wald(ヴァルト・森)
- Welt(ヴェルト・世界)
Z・・・ローマ字とは違い、濁りません
- Zoo(ツォー・動物園)
- Zucker(ツッカー・砂糖)
- Zeder(ツェーダー・杉)
綴り、文字の組み合わせで発音が決まるもの
母音の組み合わせ
- ei=「アイ」 Ei(アイ・卵)heiß(ハイス・暑い)
- ie=「イー」 tief(ティーフ・低い)
- eu=「オイ」 euch(オイヒ・君たちに、君たちを)
- äu=「オイ」 Käufer(コイファー・買い手)
- au=「アオ」 Auge(アオゲ・目)
chの読み方
基本的には「ヒ」と読みます。 China(中国)は「ヒーナ」です。
- a + ch=「ハ」 Dach(ダハ・屋根)
- i + ch= 「ヒ」 ich(イッヒ・私)
- o + ch=「ホ」 Tochter(トホター・娘)
- u + ch=「フ」 Buch(ブーフ・本)
e + chは? 基本通り「ヒ」です。echt(エヒト・本物の)
語末のb、d、g
語末に来るb,d,gは濁りません。
- Laub (ラオプ・葉)
- Hund (フント・犬)
- Teig (タイク・生地)
その他
語末のig・・「イヒ」、ichと同じです。
sp、st・・・「シュプ」「シュト」sを「シュ」と発音します。
sch・・・「シュ」 例としては Schule(シューレ・学校)
長母音や短母音、子音の組み合わせなど、まだ「ローマ字読み」だけでは片付けられない「ドイツ語の読み方」がありますが、とりあえず以上の「ローマ字読みの例外」を覚えましょう。
ドイツ語は英語と似ているので、綴りが同じ単語がありますが、ドイツ語はドイツ語らしく発音しましょう。英語から発音を想像せず、ローマ字読み、さらにその例外をしっかり覚えてくださいね。
ドイツ語の読み方はこちらも参考にしてください。
ドイツの子供達はアルファベット一文字一文字を発音で覚えます。
このアルファベット一つ一つの発音を覚えるとドイツ語で書かれた単語の発音がわかります。
(外来語は例外ですが・・・)
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