ケルン大聖堂〜バイエルン窓(ステンドグラス)

Anbetungsfenster ドイツでの日々
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1年ぶりにケルンにやってきたshirousagiです。 ケルンといえば 「大聖堂」(Kölner Dom) 。 ケルンの中央駅すぐ前に大きくそびえる大聖堂。 これを見逃す手はありません。

外見も荘厳ですが 建物の中も素晴らしく一見の価値があります。 特にステンドグラスは有名です。 今日は大聖堂のステンドグラスの中でも 建物に入って右側に見える「バイエルンの窓」(Bayernfenster)と呼ばれるステンドグラスを紹介します。

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「バイエルンの窓」とは

バイエルン王ルードヴィヒ1世から寄贈されたものなので「バイエルン窓」と呼ばれています。 1846年から1848年の間にミュンヘンの職人によって作られたステンドグラスです。

ケルン大聖堂の定礎が行われて600年を記念して 大聖堂に取り付けられました。 (1248年に火災によって失われた大聖堂の再建が始まりました)

5枚の「バイエルン窓」

では、5枚の「バイエルン窓」のステンドグラスを紹介します。 正面向かって右側。 手前の方から(西側から)

1枚目:洗礼者ヨハネ

Johannesfenster

1枚目と5枚目は細長いステンドグラスです。

一つ一つの中程に キリスト教の始まりの時代をテーマとした絵が描かれています。 1枚目は 「洗礼者ヨハネ」。

荒野で悔い改めるよう説教しているヨハネが描かれています。

この青い枠の部分には 左上から 聖ヘレナ、コンスタンティヌス1世、カール大帝、フリードリヒ1世、そしてバイエルンの紋章が入っています。

2枚目:東方三博士

Anbetungsfenster

東方の三博士、東方の三賢者などと呼ばれる人物はイエスの誕生時に東のほうからやってきた、として イエス誕生の降誕劇にも登場する人物です。 彼らはイエスの誕生を拝み、乳香、没薬、黄金を捧げた、と言われてます。

このステンドグラスの下方には 4人の予言者、イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエルの姿が描かれています。

3枚目:イエス・キリストの十字架降架

Beweinungsfenster

十字架に磔(はりつけ)になって処刑されたキリストの遺体が十字架から降ろされ、聖母マリアが我が子の遺体を膝の上にのせてその死を悲しむ場面です。

下方には4人の福音史家、マタイ、マルクス、ルカ、ヨハネが描かれています。

4枚目:聖霊降臨

Pfingstfenster

イエスは復活の40日後に 天に戻りますが  その時、弟子たちに近い将来精霊を受けると約束されます。 その約束の通り、復活から50日後、昇天から10日後に精霊が降臨する場面です。

下方には4人の(ラテン)教父、アウグスティヌス、ヒエロニムス、グレゴリウス1世、アンブルジウスが描かれています。

5枚目:聖ステファノの殉教

Stephanusfenster

聖ステファノはキリスト教における最初の殉教者と言われています。  キリストが昇天して数年たち、キリスト教が広まっている中で不満を持った人たちから ステファノは法律を破っていると訴えられ、石打の刑にあい殉教します。

下方には マテルニス(司教)、ジルベスター1世(教皇)、ラベンナのアポリナリス、スポレートのグレゴール(司祭)が描かれています。

そして、これは5枚のバイエルン窓全てに「バイエルンの紋章」と「ルードヴィヒ1世からの寄贈である事が表されている文字が描かれています。

1枚目と5枚目は  一番下のここに

 左が紋章です。

2〜4枚目は 例えば・・

真ん中の絵の左右の柱の上です。

これら5枚の「バイエルン窓」に描かれているテーマはヨーロッパの宗教画でよく用いられるものです。 ヨーロッパの芸術を鑑賞するには 「聖書」の内容を知っておくと大変役に立ちますよ。

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