うさぎの部屋のうさぎたちが 「予防接種」を受けるために 動物病院に行った話をしましたが。。
この時にしてもらった予防接種は 以下の3種類の病気にかからないようにするものでした。
- Myxomatrose (うさぎ粘液腫)
- RHD (うさぎウイルス性出血熱)=Rabbit Haemorrhage Disease
- Kaninchenschnupfen (スナッフル)
このうち、「うさぎウイルス性出血熱」が 現在、ドイツ全土に渡って感染が広まっています。
「うさぎウイルス性出血熱」は中国で発見され、ヨーロッパ大陸まで感染が広がったので「Chinaseuche」とも言われています。 Rabbit Haemorrhage Disease, 略してRHDなのですが 2010年にこのRHDの新種、RHD2がフランスで見つかり、2013年の秋にここドイツ、 ノルドライン・ヴェストファーレン州でも感染したうさぎが見つかりました。 あっという間にその感染は2016年にはドイツ全土にまで広がっています。・・・涙・・・
RHD2に感染すると・・
RHD2のウイルスに感染すると1~3日ほどで 死に至ります。 この病気にかかって生き延びるうさぎはほとんどいません。 全く症状がでないまま死んでしまうこともありますが、この病気の症状としては
- 食欲がなくなる
- 発熱
- 体温の低下
- 呼吸が早くなる、呼吸困難
- 黄疸が出る
- 力がなくなる
が あるそうです。
RHD2の感染源
動物から 人間から、虫(ハエなど)から、餌から とあらゆるものから感染する可能性があります。
知人で 趣味が「狩り」の人が うさぎを飼っていたのですが 狩に出かけて森で野生動物に触れ、帰宅。 その後、どうやら飼い主である知人が狩の時に来ていた服からウイルスがうさぎに感染し、RHDにかかり、亡くなったそうです。
野うさぎがいる場所に生えている野草、タンポポなども感染源になります。 野うさぎが通る畑でとれる野菜を食べたのが原因で RHD2にかかる可能性もあります。。(恐ろしい・・)
RHD2に感染しないようにするには
病気にかかっていないうさぎが これから病気にかからない様にするには
- なるべく環境を変えない。(休暇中に別の人に世話を頼む、新しいうさぎの仲間を入れる・・など)
- 野生のうさぎとのコンタクトを回避する
- ハエなどの虫がうさぎの生活している場所に来ない様にする(蚊帳などの使用)
- 近所でとくにこの病気が発生した場合は 他のうさぎ飼いとのコンタクトにも気をつける、動物病院に行く時も(他のうさぎも来ているので)気をつける、なるべく避ける。
- RHD2感染地域で取れる 野菜、牧草、その牧草などを材料に作られているペレットも感染源なので 予防接種を受けていないうさぎには与えない。
- 新しいうさぎの仲間を入れる場合は最低3週間は うさぎ同士のコンタクトがないようにする。(同じケージにすぐに入れない)
RHD2の感染の心配が全くない餌の入手は ここドイツの現状では無理です。 スーパーで売っている野菜も感染源になります。
唯一の感染を防ぐ方法は「予防接種」のみ。 その予防接種も正しい物をしてもらわないと役に立ちません。 これまでのRHD(1)対策の予防接種だけでは RHD2を防ぐことは完全には無理だそう。
我が家のうさぎさんは動物病院に行くとこのような「予防接種パス」をもらいます。 これに受けた予防接種の種類、薬の名前、次の予防接種を受ける日、を書いてもらいます。
RHDに感染したと思われるうさぎがなくなった場合は
悲しくて 悲しくて・・涙が出なくなるまで泣き続けそうです・・
感染の危険があるために 絶対に庭に遺体を埋めてはダメ! 必ず火葬。
うさぎが亡くなったけれどRHD2に感染したかどうかわからない といった場合は検査をしてくれる施設に検査を依頼。 結果が出るまでは その家で新しいうさぎを飼ってはならないそうです。
RHD2のウイルスは ウイルスだけで3.5ヶ月から7ヶ月も生きているので 病気にかかったうさぎが使ったものは 最低でも3,5ヶ月は他のうさぎに与えてはなりません。(いえ、7ヶ月は待った方が良いです)。 もちろん 消毒も必要ですが 一般的な消毒液では効き目がなく専用のものを入手する必要があります。 (該当した場合は獣医に尋ねるのが良いようです)
野うさぎは・・今・・
激減しています。 夕方、散歩に出ると見かけた河原のうさぎたち、最近は全く見かけなくなりました。
とにかく恐ろしい病気です。 一刻も早く このRHD2に感染するうさぎがいなくなりますように・・・
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