サマータイムはドイツで始まったけれど

ドイツでの日々
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こんにちは、ドイツ滞在も長くなったshirousagiです。

この記事は 2017年10月28日(土)に書いています。 10月最後の土曜日です。そして、今年最後の「サマータイムの日」です。

現在、ヨーロッパの多くの国でサマータイムが実施されていますが、実際にサマータイムを導入したのはドイツでした。

サマータイムの歴史

サマータイム、夏時間、ドイツ語ではSommerzeit(ゾンマーツァイト)

夏になると夜があけるのが早いことから 時計の針も進めれば、太陽の光を有効利用できる、と言う考えは以前からありましたが 実際に導入されたのは 1916年、第一次世界大戦中のドイツ(及び、オーストリア=ハンガリー帝国) から始まったようです。

戦争に必要なエネルギーの調達のために サマータイムを導入して敵国に勝とう、としたようですが ドイツのサマータイム導入後 すぐにイギリス・フランスも導入しています。

第一次世界大戦も終わり、1919年まででサマータイムは廃止されます。

が、第二次世界大戦が始まり、1940年には再びサマータイムを導入。1949年まで続きます。

1950年からはサマータイムがなかったのですが 1973年のオイルショック以来、エネルギーの節約にはサマータイムの導入は欠かせないのではないか? と 1979年にサマータイム導入が検討され、1980年に再び導入、現在に至っています。

サマータイムの期間

サマータイムが導入された1980年は 4月の第1日曜日から9月の最終日曜日の始まる夜中まででしたが その後1981年からしばらくは

3月の最終日曜日から 9月の最終日曜日が始まる夜中まで  サマータイムでした。

6ヶ月ほどサマータイムで 6ヶ月ほど普通の時間。 納得の長さだったのですが このサマータイムの期間がヨーロッパの国によって(イギリスなどはすでにそうだった)違ったので ヨーロッパ内でのサマータイムの期間を統一しました。そのため、1996年からサマータイムが1ヶ月長くなって

3月の最終日曜日から 10月の最終日曜日が始まる夜中まで サマータイム

になってしまったのです。 これでは・・サマータイムが一年の、12ヶ月のうちの7ヶ月にもに及ぶ!! のです。 サマータイムのほうが長いなんて・・??

サマータイムが始まる、終わる時間は

サマータイムの始まりには 日曜日の午前1時59分の次が3時00分(2時台がない)

サマータイムの終わりは 日曜日の午前2時59分の次が2時00分(2時台が2回)です。

 

(ああ・・日がのぼる〜〜嬉しいなあ〜〜)

サマータイムが始まる日曜日は寝坊してしまう・・(夜が短いから) サマータイムの終わった日曜日には早起きしてしまう・・(夜が1時間長いから)

最近は時計は電波時計が増え、またスマートフォンやタブレットは自動的にサマータイムの開始、終了にあわせて正しい時間を表示してくれるので 「サマータイムが終わった!!」などと言って 家中の時計の針を進めたり、戻したりしなくてもよくなりましたが、以前は「年に2回の恒例行事」として 家中、そして腕時計などの針を動かしていたものですね。

サマータイムは好評なのか?

さて・・そのサマータイムですが、サマータイムと普通の時間への切り替わりは たった1時間とはいえ 大変です。まさしく「時差ボケ」を起こしてしまいます。

個人的には それまで6時になると日が暮れていたのが いきなり5時には日が暮れるようになり 毎日、夕方同じ時間に車の運転をしているのですが いきなり暗くなる、のがなんとも辛い事です。

日々、徐々に日が暮れる時間が早くなって それまで明るい時に走っていた道がだんだん暗くなる、のは良いのですが(暗くなるのに慣れることができる)

昨日と同じことをして、それまで明るかったのに いきなり暗くなる、のは 辛いものがあります。

サマータイムは必要か、と言うアンケートの結果でも ほぼ3/4のドイツ人が「サマータイムがない方がよい」と答えているそうです。

そして・・本来のサマータイム導入の目的、「エネルギーの節約」には ほとんどなってないそうですよ。。。

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