天国にいる人のことを思う日曜日〜Totensonntag

ドイツでの日々
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もうすぐAdventです。

最近は日本でも有名になった ドイツのクリスマスの時期の名物、 アドヴェントカレンダーやクリスマスマーケット。 クリスマスを待つ日々は楽しいものです。 クリスマスの12月25日までが1年で一番ドイツらしい、と言っても過言ではないかもしれません。

そのアドヴェントが来る1週間前の日曜日は「Totensonntag」直訳すれば「死者の日曜日」です。 今年は11月26日です。

いつがTotensonntag?

キリスト教の教会暦は アドヴェントから始まります。  その教会暦の1年の最後の日曜日が 「Totensonntag」になります。

アドヴェント(Advent)は、クリスマス(12月25日)から逆算して4つ前の日曜日からですが そのさらに1週間前の日曜日が「Totensonntag」になります。

と言う訳で「Totensonntag」は 年のよって違う日なのですが 早い年で11月20日、遅い年で26日です。 今年、2017年は第1アドベントが来るのがとても遅く、12月3日です。その1週間前の11月26日が今年のTotensonntagになります。

ちなみに・・

  • 2018年は 11月25日
  • 2019年は 11月24日
  • 2020年は  11月22日  が 「死者の日」です。

 

何をする日なのか?

Totensonntag、「死者の日」とと言う名前から想像つくとおり、亡くなった人のことを思い祈る日です。(Toten=死者、Sonntag=日曜日)

もともとプロテスタント教会の「特別な日」でしたが、今は全ドイツで特別な日となっています。 祝日ではありませんが・・(大体、日曜日だし、だから月曜日を代休にすると言うこともないけれど)

カトリック教会は 11月1日(祝日)が Allerheiligen(万霊節・諸聖人の日)で 聖人と殉教者を記念する日があり、その翌日、11月2日(こちらは祝日ではありません)がAllerseelenと言う日で これが「死者の日」です。

が、どうやら Totensonntagがカトリックの多い地域でも プロテスタントの多い地域でも「死者の日」として大事にされるようになったようです。

この日には 日本でいえばお盆のように 墓地に行き、墓を綺麗に飾って(ドイツの墓は花壇のようです)亡くなった人のために祈ります。 墓地にある礼拝堂では 死者のための礼拝を行なっているところもあります。

(写真は博物館島内・墓地とは関係がありません・・)

「死者の日曜日」は「静かな日」

このTotensonntag、この日は「stiller Tag」(静かな日・still=静か、Tag=日)として 大事にされています。

stiller Tagスティラー タークstillは形容詞なので 使い方で語尾が格変化します。 Stillen Tagとして目にすることも多いです) の日は 少々規制があります。

この規制は州によって違うのですが 大体、ダンスや音楽といった催し、パーティーなどは 控える事、となっています。

 

アドヴェント直前で 11月も下旬になると あちこちで「クリスマスマーケット」(Weihnachtsmarkt-ヴァイナハツマルクト)が開かれているのですが その期間中でも 「死者の日」の日曜日は クリスマスマーケットは開かれません。(または夜に3時間くらいだけ開かれています)

最近は ドイツのクリスマス・マーケットを訪問するために 日本からわざわざドイツまで足を運ぶ方も結構いらっしゃるようですが 折角のドイツ滞在、もし、「死者の日曜日」がドイツ滞在期間に重なったら・・イベントは何があるか 事前に調べておくことをおすすめします。

折角の日曜日、折角のドイツ滞在、なのに お店も開いていない、コンサートもない、クリスマスマーケットもない、 行きたかったレストランも閉まっている、となると 残念ですものね。

 

 

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