外国語を習得する際には 辞書を使う事は避けられません。
ここでは ドイツ語を学習する際に必要な 「独和辞書」の使い方、 またドイツ語文法を習う際によく使う用語をまとめています。
辞書によって表記の仕方が違い、最近はとくに日本語表示でわかりやすいものが多い気がしますが あえて、日本語での表記でない表し方をした例を挙げます。
辞書はある程度文法を習ってからでないと使いこなせないので この記事を読んで理解できないところは 飛ばしておいて(あまり気にしないで) ドイツ語文法を勉強してから 改めて読んでください。
配列順
アルファベット順に言葉が並んでいます。
- 特殊文字 ä,ö,ü は それぞれ a,o,u として並んでいます。 ( 独独辞書やドイツで電話帳など見ると、ä=ae, ö=oe, ü=ueと扱われてその順に並んでいることもあります。)
- ßはssとして並んでいます。
動詞 (Verben)
動詞には
- 自動詞 (目的語を必要としない動詞)「自」、Vi, i
- 他動詞 (目的語を必要とする動詞) 「他」、Vt, t
が あります。
たとえば・・・ 「gehen」(行く)を調べると
gehen i/a i(s) ①(歩いて)行く
(実際の辞書の例です↑)
「gehen」の後に続く i/a は 過去形・過去分詞の形を簡単に示しています。 (ging- gegangen)
その後のi(s) は i =自動詞 (s)=完了形でsein動詞をとる、 ということを表しています。
「austragen」(配達する)を調べると
aus|tragen u/a t ①配達する。②解決する。
aus と tragen の間の縦線が この動詞が分離動詞で 実際に文中で使われる時には tragen….ausという形になることを示しています。 u/a は 過去形がaustrug 過去分詞が ausgetragen となる事を表しています。
t とあるので 他動詞です。(他動詞は完了形ではどれもhabenを取るので 特に記述はありません)
名詞 (Nomen)
ドイツ語の名詞には男性、女性、中性名詞があります。
- 男性名詞=maskulinum (m)
- 女性名詞=femininum (f)
- 中性名詞=neutrum (n)
- 単数形=singular(si)
- 複数形=plural(pl)
では、例を見ていきます。
まずは男性名詞です。
Hase m -n/-n ①ウサギ、(とくに)ノウサギ
見出し語「Hase」(の次が発音がのっている場合が多いです・・ここでは省略)その次の[m] が この名詞が男性名詞だと教えてくれます。-n/-nは 単数2格/複数形 を示します。(この名詞は男性弱変化名詞です)
女性名詞は
Frau f -/-en ①女、女性、婦人
[f]とありますね。 -/-enは 単数2格の時は形が変わらない、複数形は-enでFrauen。
中性名詞は
Mädchen n -s/- ①女の子、
[n]です。 単数2格はMädchens, 複数形は変化なく Mädchen。
前置詞 (Präpositionen)
前置詞は格支配をします。 前置詞によって次にくる単語の格が決まります。
von prp-3 ①〜から
「von」にはprep-3 とあります。 この前置詞の後には3格の名詞がきます。
vor ①prp-3.4 (空間的)〜の前で(に)
「vor」には prep-3・4とあります。 vorの後は 3格になる事と4格になることがあります。
ちなみに格は
- 1格=Nominativ 略して「N」
- 2格=Genitiv 「G」
- 3格=Dativ 「D」
- 4格=Akkusativ 「A」 と呼ばれます。
その他に形容詞(Adjektiv)などありますが これらは 辞書をひいてもなんの意味かわからない項目はないはずです。
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