クリスマスを前に突然の大雪に震えたshirousagiです。 (その雪は翌日にはとけてしまいましたが)
この曲の作詞者と作詞した理由
Ihr Kinderlein kommet, o kommet doch all’!
Zur Krippe her kommet in Bethlehems StallUnd seht, was in dieser hochheiligen Nachtder Vater im Himmel für Freude uns macht.
天なる父が 私たちを喜ばせるために作り出すものを。 (訳・shirousagi)
この曲の作曲者
1811年に発表されたシュミットの作った詩に 多くの人がメロディをつけました。
そのうち、最初にメロディをつけたのが Franz Xaver Luft(フランツ・クサバー・ルフト)で1837年のことでしたが このメロディは有名にはなりませんでした。
では、今歌われているこの「Ihr Kinderlein kommet」の曲は誰が作曲したか?
それは Johann Abraham Peter Schulz (ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ、1747-1800)です。
ここで、あれ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 そう、この作曲家シュルツは 「Ihr Kinderlein kommet」の詩が出来る前に亡くなっているのです。
この詩にシュルツのメロディがつけられた経緯
シュルツは ドイツでは「Der Mond ist aufgegangen」(月が昇った)という曲で知られている作曲家です。
このシュルツが1790年に出した「Lieder im Volkston 第3巻」に 春の詩につけたメロディとしてこの現在「Ihr Kinderlein kommet」で有名になった旋律を発表しています。 (このメロディはもともと春の曲だったのですね・・)
で、です。
1832年に Gütersloh(ギュータースロー)という町の学校の先生、兼オルガニストの Friedrich Hermann Eickhoff(フリードリヒ・ヘルマン・アイクホフ、1807-1886)が
シュミットの詩に シュルツのメロディをつけて
「Sechzig deutsche Lieder für dreißig Pfennig」(30ペニヒで60曲のドイツの歌)という歌集の一つに「Ihr Kinderlein kommet」を入れて出版しました。
これが 大当たり!! (歌集のタイトルのつけ方もいかにも売れそうですね! お買い得感満載!)
そして、このクリスマスソング「Ihr Kinderlein kommet」がドイツで有名になったのです。
ところで この歌集を出版した会社ですが それは のちのギュータースローの出版社として有名になった Bertelsmann(ベルテルスマン)です。 会社は1835年に創業されています。 創業者のカール・ベルテルスマンは社会活動、宗教活動を活発に行なっていた人でした。 なので このクリスマスソングののっている曲集の出版もしたのでしょう。
最初は主にキリスト教関係の出版社でした。 1950年には 読書サークルを作り、通販で本を売っています。 まだネットのない時代には 有名なサークルでした。
Der Club Bertelsmannをご存知の方、きいたことがある方も多いかと思います。
「Ihr Kinderlein kommet」の詩
本題にもどって・・この曲の詩です。 すでに1番は紹介しましたが、もう一度、今度は8番までです。
1. Ihr Kinderlein, kommet, o kommet doch all’!
Zur Krippe her kommet in Betlehems Stall
und seht, was in dieser hochheiligen Nacht
der Vater im Himmel für Freude uns macht.2. O seht in der Krippe, im nächtlichen Stall,
seht hier bei des Lichtleins hellglänzendem Strahl,
den lieblichen Knaben, das himmlische Kind,
viel schöner und holder, als Engelein sind.3. Da liegt es – das Kindlein – auf Heu und auf Stroh;
Maria und Josef betrachten es froh;
die redlichen Hirten knie’n betend davor,
hoch oben schwebt jubelnd der Engelein Chor.4. Manch Hirtenkind trägt wohl mit freudigem Sinn
Milch, Butter und Honig nach Betlehem hin;
ein Körblein voll Früchte, das purpurrot glänzt,
ein schneeweißes Lämmchen mit Blumen bekränzt.5. O betet: Du liebes, Du göttliches Kind
was leidest Du alles für unsere Sünd’!
Ach hier in der Krippe schon Armut und Not,
am Kreuze dort gar noch den bitteren Tod.6. O beugt wie die Hirten anbetend die Knie,
erhebet die Hände und danket wie sie!
Stimmt freudig, ihr Kinder, wer wollt sich nicht freu’n,
stimmt freudig zum Jubel der Engel mit ein!7. Was geben wir Kinder, was schenken wir Dir,
du Bestes und Liebstes der Kinder, dafür?
Nichts willst Du von Schätzen und Freuden der Welt –
ein Herz nur voll Unschuld allein Dir gefällt.8. So nimm unsre Herzen zum Opfer denn hin;
wir geben sie gerne mit fröhlichem Sinn –
und mache sie heilig und selig wie Dein’s,
und mach sie auf ewig mit Deinem nur Eins.
このテキストの内容については また次回に。 (すでにかなり長くなってしまったので)
メロディは・・・You Tubeのを1つ紹介しておきます。
一緒に歌えると楽しい曲ですよ!
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